序列を崩すチャンスを逸したミラン本田 先制点演出が唯一の「慰め」と伊紙も同情

1-2の逆転負けを喫したベローナ戦 地元紙評価は及第点

 ACミランの日本代表FW本田圭佑は、25日の敵地ベローナ戦で4-3-1-2システムのトップ下として、クリスティアン・ブロッキ新監督の就任後、初先発を果たした。先制点に絡むミドルシュートを放つなど奮闘したが、相手の逆転FK弾に直結するハンドを犯すなど逆転負けの一因を作ってしまった。1-2で敗れるなど機能不全に陥ったミランだが、本田はイタリア地元紙に先制点の起点となったことが「慰め」と同情されている。

 「ガゼッタ・デロ・スポルト」紙は本田に、負けた試合では及第点にあたる6点を与えている。4-3-1-2システムのトップ下に入ったが、寸評では「司令塔はポジションが曖昧。常にFWの下にはいなかった。慰めはメネズの先制点を可能にしたこと。そしてカウンター攻撃を何回かつないだ」と書かれている。

 本田は前半21分に、強烈なミドルシュートを放った。これをキャッチできずにGKが前にこぼしたところで、FWジェレミー・メネズがゴールに押し込んだ。この先制点につながったプレーが、せめてもの「慰め」と指摘されている。トップ下でスタートしながらビルドアップもままならないチームで自陣深くに下がるなど、本田は自由なポジション取りを行っていたと分析されている。

 同紙の最高点は守護神ジャンルイジ・ドンナルンマの7点。MFユライ・クツカと不発のエースFWカルロス・バッカは4.5点と落第評価となっている。

 

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