イブラヒモビッチの危機を救った“バイク乗り” 衝撃“ヒッチハイク”の舞台裏を告白
サンレモ音楽祭の会場入り前に大渋滞、2人乗りで送り届けたバイク運転手を伊メディアが直撃
イタリア・セリエAの名門ACミランに所属する元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチは、サンレモ音楽祭へ出演するための移動でヒッチハイクをしたことが話題になった。「ラジオ・モンテカルロ」は、このバイク乗りを見つけ出してインタビューを敢行している。
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サンレモ音楽祭は、地中海沿岸のイタリアとフランスの国境沿いにあるサンレモで3月2日から6日まで開催されているが、イブラヒモビッチがステージに立つことが発表されていた。そして、音楽祭の第3夜である4日に会場入りしようとしたイブラヒモビッチだが、大渋滞に巻き込まれてしまった。そこで、オートバイを見つけて「サンレモまで乗せてくれ」と交渉し、ヒッチハイクで会場入りしたことを告白していた。
このイブラヒモビッチを送り届けたフランコと名乗る男性は、その顛末をこう語っている。
「昨日は渋滞が酷かったから、バイクで出かけることにしたんだ。家に帰る途中で渋滞で止まると、2人が乗っているバンが見えて1人はイブラヒモビッチじゃないかと思った。そうしたら窓が開いて、『サンレモまでイブラが乗せてくれないかと言っている』と。僕は『もちろん』って答えた後に、妻に電話して『イブラヒモビッチを送っていくことになった』と話したんだけど、まるっきり信用されなかった」
この衝撃的な状況に陥ったフランコ氏に対して、イブラヒモビッチは「オレに運転させてくれ」と交渉したという。しかし、「運転は自分がする」ということで話が落ち着き、フランコ氏は予備のヘルメットを渡してイブラヒモビッチを背中にサンレモへの道をひた走ったという。
「僕は“日曜ライダー”だから、バイクで高速道路を走ったことがなかった。ただ、幸運なことにサンレモまでの高速はかなり空いていた。イブラはとてもかわいくて、素敵な人物だった。『この感謝をどう伝えられるか』という話になって、彼のユニフォームを送ってもらえることになった。会場に着いたら猛ダッシュで行ってしまったから写真を撮ることもできなかったけど、最終的には妻にも信じてもらえて丸く収まったよ」
サッカー界では世界的なスーパースターがヒッチハイクをすること自体が衝撃的な出来事だが、破天荒ながら憎めないキャラクターを持つイブラヒモビッチに新たな武勇伝が加わったようだ。そして、イブラヒモビッチを背中に乗せて夫婦喧嘩の危機も避けたフランコ氏にとっては、忘れられない1日になったはずだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)