「やっぱり敵わない」 磐田MF今野泰幸が語る“相棒”遠藤の偉大さ「見ているだけで…」
ボランチに遠藤がいる意味…「攻撃面ではだいぶ変わった」「スイッチを入れてくれる」
昨季、遠藤が磐田に加入した10月10日第25節・松本山雅FC戦(0-0)以降、6試合連続で負けなしをマーク(4勝2分)。負傷から復帰した今野も同じピッチに4試合立った。今野自身、第28節東京ヴェルディ戦(0-0)で相手と接触し、離脱を強いられるまでの4試合だったが、遠藤の存在の大きさを肌で感じた。3バックの一角として出場していた今野にとって、一列前にいる遠藤は頼もしかったという。
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「一つ落ち着かせるところができたので、ポゼッション率は格段に上がったし、ヤットさんが入ってきて際どいパス、相手を崩すパスがだいぶ増えた。だから周りも生きてくる。攻撃面ではだいぶ変わったと思う。(守備面でも)しっかりポジショニングを取ってくれるし、ポジショニングに間違いがない。それにヤットさんがプレスの一番手になってくれるので、(攻守の)スイッチを入れてくれる。わざと二度追いとかして。そういうスイッチを入れるのも上手い。だから守備面もセンターバック(CB)として見ていて、『ヤットさんが行ったから行こう』とやりやすくなる。ボールの位置や相手の位置によって、とにかくポジショニングを変え続けてくれる。僕だけじゃなくて、みんな助かりますね」
今季も続く遠藤との“タッグ”。今野は昨季、東京V戦で右膝を負傷したが、現在では全体練習にも合流しコンディションも上々。ピッチに復帰する時まで全力を尽くしている。J1昇格を目指す今季。41歳となった遠藤と周囲もさらに連係を深め、進化する姿を見せる。
「ヤットさんのプレーをみんなも理解しているし、ヤットさんが(ボールを)持っている時に(パスが)出てくるぞ、というのはみんな分かっている。だからやっぱり攻撃の質、バリエーションは去年より増えるんじゃないかという期待感はある」
2月28日に行われたFC琉球とのJ2開幕戦には0-1で敗戦。遠藤は自身がもつ記録の22年連続となる開幕戦の先発出場を飾り、今野はベンチ外だった。それでも、今季は始まったばかり。ここから磐田の逆襲が始まるはずだ。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)