「全サッカーファンが困惑」 大一番の“不可解なハンド疑惑”に反響「数時間前に…」
リバプールはチェルシーに0-1で敗戦 カンテがハンドもVAR確認は行われず
リバプールは現地時間4日、プレミアリーグ第29節でチェルシーと対戦し、ホームで0-1と敗れた。後半3分に相手ペナルティーエリア内に攻め込んだシーンで、チェルシーMFエンゴロ・カンテの手にボールが当たったが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入しなかった事態に英国内でも波紋が広がっている。
昨季王者リバプールは今季、一時首位に立っていたものの失速し、26試合を終えた時点で6位にまで順位を落としていた。今節では5位チェルシーとの大一番を迎えたが、序盤から押し込まれる展開となる。前半24分にチェルシーFWティモ・ヴェルナーにゴールネットを揺らされるも、これはVARでオフサイド判定に。同42分、相手MFメイソン・マウントに先制点を奪われた。
しかし、後半3分に重要な場面を迎える。ペナルティーエリア右でパスを受けたブラジル代表FWロベルト・フィルミーノは、キックフェイントを織り交ぜてクロスを入れたが、ボールは両手を上げてブロックを試みていたカンテの右腕を直撃。それによりボールの軌道が大きく逸れたため、リバプール側はハンドをアピールしたものの、主審は受けつけずに、VARも介入させなかった。
英メディア「GIVE ME SPORT」は、この場面を受け「全サッカーファンが困惑した。多くの人の目に留まった不可解なシーンだった。特に数時間前に、フルハムのレミナがトッテナム戦でVARによるハンド判定で物議を醸していたからだ」と取り上げ、同日に行われたフルハム対トッテナムのハンド判定を引き合いに出している。
試合は1-0でトッテナムが制したが、後半17分にVARが介入した際どいハンド判定により、フルハムの得点が無効となっていた。レミナが脇を締めていた状態でボールが手に当たったにもかかわらず、VARによりハンドの判定。一方、このシーンではカンテの体から離れた右腕に明確にボールが当たっていながら、VARでのチェックすらされないなど、審判ごとに異なる判断基準の曖昧さが浮き彫りとなっている。