ミラン監督が本田に賛辞もトップ下の序列は不動と断言 「ボナベントゥーラこそが一番手」

再びベンチ行きの悪夢が訪れるか

「ここ最近たくさんの人に、本田はブロッキの3番目、4番目の選択肢か? といろいろ聞かれたが、僕のトップ下に対する見解はボナべントゥーラのプレースタイルこそが、司令塔のポジションには適している。それは確実だ。違う方法で試合をしたいと決めた時に、本田は違う表現ができる選手として好きだ。サイドでスタートし、時間を作ることが巧いし、攻撃もできる。それも解決法のひとつ」

 新監督は、ボナベントゥーラこそがトップ下のナンバーワンと断言するに至った。この日、右太もも裏の故障でベンチから外れたイタリア代表MFは、攻守の奮闘のみならず、ドリブル突破とFKという武器もある。今季6得点8アシストと結果を残しており、ブロッキ構想でのトップ下一番手の座は揺るがないという。これまでも何度も示唆してきたチームの序列だが、「ボナベントゥーラが一番手」と明言したのはこれが初めてだ。

 前節ボナベントゥーラがボランチに下がった時に、ケビン=プリンス・ボアテングがトップ下に起用されたが、機能不全に陥りバッシングを浴びた。ベローナ戦でも本来本田はベンチだったが、ボナベントゥーラの故障で待望の出番をつかんでいた。しかし痛恨のブロッキ政権初黒星となり、今季1得点3アシストの寂しい数字に加え、トップ下で先発した試合で最下位に逆転負けを許すという最悪の結果となり、試合後の本田は堅い表情で口を閉ざしたまま、スタジアムを後にした。

 ボナベントゥーラが次節5月1日のフロジノーネ戦で復帰できるのなら、ベンチ行きの悪夢が再び訪れることになりそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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