「恥ずべきことだ」 現状のVAR判定にフルハム監督が不満「興奮が失われつつある」
マジャが“幻の同点ゴール”、パーカー監督が試合の魅力を損なうと苦言
フルハムを率いるスコット・パーカー監督がビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が試合の興奮を台無しにしていると不満を漏らしている。現地時間4日のトッテナム戦(0-1)で、FWジョシュ・マジャのゴールが取り消されたのを受け、「生の感情が失われた」と苦言を呈した。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。
プレミアリーグで18位と降格圏に沈むフルハムは、本拠地クレイブン・コテージでトッテナムと対戦。前半19分にDFトシン・アダラビオヨのオウンゴールで先制点を許す展開となったが、後半17分にナイジェリア代表FWマジャがゴールネットを揺らした。
しかし、マジャのシュートの直前にトッテナムDFダビンソン・サンチェスのクリアがフルハムMFマリオ・レミナの手に当たっており、VARでの助言を受けて主審はハンドを認め、判定はノーゴールとなった。フルハムはそのまま0-1で敗れる結果となった。
フルハムを率いるパーカー監督は試合後、VARが試合の興奮を奪っていると不満をこぼしている。
「我々はゲームをとてもピュアで、魅力に欠けたものにしようとしている。すべての局面と瞬間をコントロールしようとしている。ファンや観客が見たいのはゴールであり、その興奮だが、VARはそれらすべてを殺してしまっているのが残念だ。
もはやゴールを祝うことはない。10秒後にチェックされて、取り消される可能性があるからだ。私たちが愛していた生の感情が失われつつある。これは恥ずべきことだ」
いまだ賛否両論が激しいVARだが、パーカー監督は試合の魅力が損なわれてしまうことを懸念していた。
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