C大阪FW大久保、開幕2戦連発の“20mミドル弾”に海外注目 「38歳で驚異的なプレー」
“古巣”川崎とのアウェー戦、開始5分で鮮やかなミドルシュートを叩き込むなど2ゴール
セレッソ大阪の元日本代表FW大久保嘉人は3日、AFCチャンピオンズリーグ参戦による先行開催となったJ1リーグ第11節・川崎フロンターレ戦(2-3)に2試合連続でスタメン出場。通算4年半在籍した古巣相手に、鮮やかなミドルシュートを含む2ゴールを決め、海外メディアも「38歳で驚異的なプレーができる」と注目している。
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大久保は今季、J2東京ヴェルディからC大阪へ完全移籍。2001年にプロデビューした“心のクラブ”でプレーするのは、スペインから帰国した06年までさかのぼり、実に15年ぶりの復帰となった。昨季は負傷の影響もあり、Jリーグでのキャリアで初めてシーズン無得点という屈辱を味わったが、類稀な得点感覚は錆びついていなかった。2月27日の柏レイソルとの開幕戦(2-0)でいきなり復帰後初ゴールを決めると、自身が通算4年半在籍し、3年連続Jリーグ得点王に輝くなど、思い出深い“古巣”川崎との一戦でも猛威を振るう。
2試合連続でスタメン出場すると前半5分、右サイドでのボール奪取からC大阪MF坂元達裕がドリブルで縦に運ぶと、大久保がペナルティーエリア手前右サイドでボールを受ける。トラップ後、相手のラインが下がっていたこともあり、大久保は間髪入れずにシュートモーションへ。コンパクトな振りから対角線に打ち込まれた約20メートルのミドルシュートは、美しい軌道を描いてゴール左上隅に吸い込まれた。
大久保はさらに同点に追いつかれて迎えた前半22分、DF松田陸が敵陣右サイドからクロスを供給。ファーサイドへ走り込んだ大久保が体勢を崩しながら左足インサイドで押し込み、この日2ゴール目を奪った。
後半に2失点して逆転負けを喫したが、大久保はJ1通算188ゴールまで伸ばし、存在感を発揮。ハンガリーメディア「ORIGO」は、「元日本代表は38歳で驚異的なプレーができる」との見出しでフォーカスしている。
「日本代表で60試合に出場したストライカー、ヨシト・オオクボに関する知識で、年齢はなんの意味も持たない。なぜなら衝撃的な一撃で自分に注目を向けさせたからだ。しかも、これが大久保の唯一のゴールではなかったが、2発では勝つのに不十分だった」
2018年以降は不完全燃焼が続いていたが、今年6月に39歳となるなかで開幕から強烈なインパクトを残している。