天国から地獄に 強烈ミドルで先制点演出のミラン本田は終了間際に痛恨ハンド 最下位相手に1−2で逆転負け

敵地ベローナ戦でトップ下で3試合ぶりに先発

 ACミランは25日の敵地ベローナ戦で1-2で逆転負けを喫した。日本代表FW本田圭佑はトップ下で先発フル出場し、チームの先制ゴールにつながるミドルシュートを放ったが、試合終了直前のラストプレーでハンドの反則を犯した。そのフリーキックを相手に決められて決勝ゴールを許す痛恨の事態となった。最下位の格下相手に勝てず、ミランは危機的状況に陥った。

 クリスティアン・ブロッキ新監督の指揮下では初となる3試合ぶりのスタメン出場のチャンスをつかんだ本田は、シルビオ・ベルルスコーニ会長が偏愛する4-3-1-2システムのトップ下に入った。FWマリオ・バロテッリが出場停止の前線は、FWカルロス・バッカとFWジェレミー・メネズが2トップを組んだ。

 本田が輝いたのは同21分だった。MFホセ・マウリとの連携でマークを外すと、左足で強烈なミドルシュートを放った。約25メートルの距離から放たれた強烈な一撃は、無回転で相手GK直前で落ちる軌道になった。相手GKにセーブされたが、このこぼれ球をFWメネズが押し込んで先制ゴールを挙げた。今季は椎間板ヘルニアの2度の手術とリハビリのミスで前半戦を棒に振った昨季のチーム得点王のメネズにとって、第35節にして今季の初ゴールとなった。

 同28分には右サイドでこぼれ球を拾って、FWメネズのシュートを導くラストパスも供給した。ミランは最終ラインの不安定なビルドアップでピンチを招く場面もあったものの、1-0とリードして前半を終えた。

 後半は、双方ともに大きなチャンスを作ることなく時間が進んでいった。その中で後半22分に本田は左サイドからの低いクロスに合わせてシュートを試みたが、相手DFにブロックされた。直後にはFWバッカのクロスのこぼれ球をフリーになったFWメネズが狙ったが、これも相手DFに弾き出された。

 

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