C・ロナウド獲得でユーベは「悪化」 元“悪童FW”が主張…ピルロ監督とも「合わない」
カッサーノ氏がイタリア紙で語る、ユベントスのC・ロナウド獲得は「失敗だった」
イタリアの“絶対王者”ユベントスは、2018年夏にポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドを獲得した。クラブはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝に向けた切り札としての活躍をロナウドに期待していたが、過去2シーズンのCLでは思うような結果を残すことができていない。イタリアサッカー界でご意見番の地位を確立しつつある元イタリア代表FWアントニオ・カッサーノ氏は、ユベントスのロナウド獲得は「失敗だった」と批判している。イタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」が報じた。
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ユベントスは2018年夏、1995-96シーズン以来となる欧州王者への返り咲きを目指す切り札として、レアル・マドリードからロナウドを獲得。だがそこからの2シーズンのCL成績はベスト8敗退、ベスト16敗退という結果に終わった。
さらに、今季のセリエAでも思うような結果が出ていない。リーグ10連覇を目指すなか、現地時間2月27日に行われたセリエA第24節でヴェローナとのアウェーゲームに臨んだが、後半4分にロナウドのゴールで先制したものの、同32分に失点して1-1と痛恨のドロー。24試合を終えて暫定3位で、1試合消化は少ないものの、首位インテルに10ポイント差をつけられている。
カッサーノ氏は「コリエレ・デロ・スポルト」紙に対し、「ユベントスはチャンピオンズリーグで優勝するために彼(ロナウド)と契約したが、彼が加入してから以前よりも悪化している。スクデットは彼なしでも勝ち取ることができただろう。彼(のユベントス加入)は失敗だったと思う」と厳しい意見を述べた。
また、同氏は「ユーベは120年の歴史で、勝つことだけを考えてきた。しかし、(マウリツィオ・)サッリやピルロはそのアイデンティティーを変えようとしている。彼らは勝つことよりも、プレースタイルの改善を優先していて、クリスティアーノはアンドレアの考えにはフィットしない」と、ロナウドは今季からチームの指揮を執るアンドレア・ピルロ監督の考えとも合っていないとも指摘。「彼(ロナウド)はどんな時でもどのようにすれば良いのかを分かっているから、ゴールを決め続けられる。左からカットインし、右足でシュートを放つ。でもピルロは、相手にプレッシャーをかけ、ライン間を上手く使うプレーを構築したいと思っていて、これではクリスティアーノは参加できない」と語っている。
セリエA制覇に黄信号が灯り、CLラウンド16でも敵地での第1戦でポルトに1-2と敗戦。3月はユベントスとロナウドにとって、正念場と言える日々が続きそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)