久保建英、ヘタフェで“危機的状況”も…レアルが「冷静さを保っている」理由は?
状況好転への"信用"を現地メディア指摘、保有元レアルは「クボの能力を確信」
ヘタフェの日本代表MF久保建英は、現地時間27日に行われたリーガ・エスパニョーラ第25節バレンシア戦(3-0)で4試合連続のベンチスタートとなった。ここ4試合でわずか81分間の出場時間にとどまり、十分なアピールへつながっていない状況にあるなか、スペインメディアは保有元であるレアル・マドリードの見解に触れている。
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今冬の移籍市場でビジャレアルとの期限付き移籍契約を打ち切り、ヘタフェへ“再レンタル”となった久保は、加入直後は先発で起用されていたものの、9日に行われた第1節順延分のレアル戦(0-2)以降は先発から外されるようになり、今節バレンシア戦も4試合連続のベンチスタートとなった。
レアル戦以降の合計出場時間はわずか81分間と、1試合分にも満たない。出場機会を求めていた久保にとっては“危機的状況”。十分なアピールにもつながっていないシチュエーションは、実戦機会を重ねたうえでの成長を望んでいた保有元のレアルにとっても好ましいことではないが、スペインメディア「Diario Madridista」によるとレアルは久保を冷静に見守っているという。
同メディアは「レアル・マドリードの信頼と忍耐」との見出しを打ち、久保の現状に対するレアルの見解に言及している。記事では「選手のさらなる実戦への参加を期待していたにもかかわらず、レアル・マドリードはヘタフェでのクボの状況について冷静さを保っている」と指摘。その理由として、マジョルカでの成長ぶりを挙げている。久保はスペイン挑戦1年目の昨季、レンタル先のマジョルカでシーズン序盤は出場機会の確保に苦しんだものの、昨年2月中旬頃から活路を見出し、実力で主力の座を奪還。結果的に、35試合4ゴール4アシストをマークするなど、攻撃を牽引した。
大きな壁に直面しても、それを乗り越えた経緯があることから「彼の能力と可能性を確信し、日本人が状況を好転させ、マジョルカ滞在中にスペインのサッカーに感銘を与えた彼の最高の状態を再び見せることができると、バルデベバス(レアル)では信じられている」と綴っている。マジョルカでは1シーズンを戦い抜いており、ヘタフェにおける今の状況と一概に比べられない部分もあるが、久保は再び逆境を跳ね返せるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)