浦和で11年ぶりの“ルーキー開幕スタメン” MF伊藤敦樹、目標を「一つ達成できた」
浦和ユースから流通経済大を経てトップデビュー、奇しくも2010年の宇賀神と同じ経歴
浦和レッズの大卒ルーキー、MF伊藤敦樹が27日のJ1リーグ開幕戦のFC東京戦でスタメン出場。ルーキーの開幕スタメンは浦和では11年ぶりの快挙となり、フル出場も果たした。チームは1-1で引き分けたものの、「本当に嬉しかった」とデビューを喜んだ。
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伊藤は浦和ユース出身で、流通経済大学を経て今季加入。1月18日の始動からリカルド・ロドリゲス新監督がボランチに求めるプレーを示しながらアピールすると、沖縄キャンプでも離脱することのない体の強さも見せた。そして、この日に記念すべきデビューを飾った。
浦和でルーキーがリーグ開幕戦にスタメン出場したのは、2010年のDF宇賀神友弥以来。奇しくも浦和ユースから流経大を経て浦和入りという経歴が全く同じ先輩に続く記録になり、主将のMF阿部勇樹とダブルボランチを組んだ。そして最終ラインには宇賀神をはじめ、DF岩波拓也、DF槙野智章、DF山中亮輔といった経験豊富な選手たちが並んだ。
それだけに伊藤は「どちらかというと自分もバランスを気にしてやっていますけど、ダブルボランチを組んでいる阿部さんが気を使ってバランスを取ってくれるので、ポジションはしっかり取っていますけど、そこまで気を使わないでやれています。後ろ4枚の選手も皆さん経験があって、常に自分に声をかけながらやってくれているので、自分としては本当にやりやすいという感じです」と、デビュー戦ながら自分の良さを出す助けを得たことを話した。
ボールを捌く力に、182センチの長身を生かした当たりの強さで相手の攻撃の芽を摘んだ。FC東京の長谷川健太監督が「浦和のプレスバックが素晴らしくてプレーをさせてもらえなかった」と話し、DF森重真人は「奪った後に失うことが多く、スムーズに前線につなげられなかった」と話したが、その一端には中盤で伊藤が見せた強さがあったはずだ。