浦和、ロドリゲス体制初陣で1-1ドロー発進 39歳キャプテン阿部が先制弾も…FKから失点
FC東京との開幕戦で後半29分に先制も、セットプレーで追いつかれ引き分けに
浦和レッズはリカルド・ロドリゲス監督の初陣となった27日のリーグ開幕戦、FC東京戦を1-1で引き分けた。主将のMF阿部勇樹の先制ゴールを生かしきれなかった。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
浦和は今季から、徳島ヴォルティスを4年率いてJ1昇格に導いたロドリゲス監督を招聘。プレシーズンにはDF橋岡大樹、FWレオナルドの電撃移籍、MF柏木陽介と杉本健勇の規律違反が発覚という激動の時期を過ごしたが、着実にチーム作りを進めてきた。
その浦和は開始5分、DF山中亮輔のパスカットからFC琉球から移籍加入のMF小泉佳穂につなぎ、そこからスルーパス。それを謝罪した上でチームに戻った杉本が受けると右足シュートでネットを揺らした。しかし、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックで杉本の際どいオフサイドがあり、ゴールは取り消しになった。
昨季までとは打って変わってマイボールをつないで攻め上がっていく浦和に、FC東京は攻撃の形を作れず。浦和は前半33分には流通経済大学から加入のルーキーMF伊藤敦樹がミドルシュート、同38分には栃木SCから移籍加入のMF明本考浩がゴール前に飛び込むシーンを作ったが、スコアは動かずにハーフタイムを迎えた。
後半からFC東京はMFアダイウトンを出場させ、同16分にはFW永井謙佑を入れて4-4-2に変更。少しずつ運動量の落ちてきた浦和のミスをついて攻撃にかかる場面も作りだした。
そうした中で迎えた同29分、浦和は右コーナーキックを得るとDF槙野智章のシュートがGK波多野豪にセーブされたこぼれ球を、4年ぶりにキャプテンに就任したMF阿部勇樹が蹴り込んだ。頼れるベテランの一撃で、浦和が1-0とリードを奪った。
しかし、浦和が交代選手の投入でベンチ前にやや混乱が見られた中での同41分、FC東京にフリーキックを与えるとそこからのクロスをDF森重真人に頭で押し込まれ、1-1の同点となった。
浦和は直後に交代を行ったものの勝ち越しゴールを奪うには至らず。2007年以来のホームゲーム開幕となったゲームは引き分けに終わった。2年連続のリーグ戦二桁順位から変革を目指すシーズンに、その兆しは見せたものの勝ち切れなかった印象のゲームになった。