反町技術委員長、ユース年代の“大幅改革”プランを明かす 「オフ期間」導入を検討へ

年間のスケジュールも“見直し”へ…オフ期間の導入を検討「メリハリが大事」

 これに伴い、年間を通して日程の再編も視野に入れているようだ。「7月の終わりころから8月の初めのころにかけて、完全にブレークを入れる」と、大幅な改革を考えているという。その理由を反町技術委員長は自身の言葉で述べた。

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「レベルの高い試合を年間を通してやり続けるにはメリハリをつけることが大事で、サッカーに不向きな夏場に休むのは、誰がどう考えても理にかなっている。夏休みに親と休暇を取ったことがないとか、部活の先生は家庭を顧みなくても仕方ないとか、どう考えても異常だろう。早くに起きて、校庭にラインを引かなくてもいい、ごく普通の朝が学校の先生にだって必要だ。最近、聞いた話だけれど、コロナ禍で部活動が停止になって朝練をしなくなったら、普通に通学して勉強だけをしていた選手の体がどんどん大きくなったらしい。連日の早朝練習が選手を寝不足にして肝心の身体の成長を阻んでいたわけである。シーズン中に、特にサッカーに不向きな夏場にしっかりオフの期間を設けることは、家庭を持つ先生(監督)にとってもその家族にとっても、選手とその家族にとっても、ウィンウィン。それで競技レベルが上がれば、まさに『三方良し』だろう」

 オフ期間により、夏のインターハイや冬の高校選手権予選などに“しわ寄せ”がいくものの、「一案として“スキップ”がある」としている。例えば、プレミアリーグに参加している青森山田高校は各大会の県予選1回戦から出場せず、準決勝ぐらいから出場する“シード権”を持つことなどが候補として挙げられる。議論は必要ながら、環境を整えることが「ユース年代のスキルや全体のレベルを上げることにつながると信じる」と反町技術委員長は確信を得ている。

 日本代表の強化のためにも必要なユース年代の育成。反町技術委員長はこの問題と、とことん向き合っていく覚悟を持っているようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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