浦和「27選手の最新市場価格ランク」 最高額FWとMFが流出…“2億円超”はゼロに
クラブ最高額だったレオナルドが移籍、柏木も規律違反で退団へ
2021シーズンのJ1リーグがついに開幕した。今オフの移籍市場で各クラブが選手を入れ替えたことで、どれくらいの戦力を有し、20チームで争われる今季の勢力図がどのように変わったのかは多くのファンが気になるところだろう。それを見るうえで一つの目安となるのが、市場価格の合計額だ。
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ドイツの移籍情報専門サイト「transfermarkt」では、世界中のサッカー選手の市場価格を随時更新しているが、この市場価格は選手たちの“推定移籍金”に近い意味を持っている。この市場価格を比較・分析しながら、今季開幕時のJ1リーグ各クラブがどれだけの戦力を抱えているかを考察していこう(※登録選手リストはクラブ公式サイトを参照)。
■浦和レッズ(昨季10位/13勝7分14敗)
選手市場価格総額:18億6690万円
チーム内最高額選手:興梠慎三(1億6510万円)
浦和は不安定な状況のなかで、今季開幕を迎えることとなった。昨季28試合11得点を挙げたブラジル人FWレオナルドが、中国スーパーリーグの山東泰山への完全移籍を決断。23歳のストライカーの今年1月時点での市場価格は1億9050万円(150万ユーロ)と、チーム最高額だった。移籍を発表するリリースで西野努テクニカルダイレクターも「目標達成する上で重要な戦力」と語り、無念さを滲ませた。
新天地を求めたブラジル人ストライカーに加え、沖縄キャンプ中に繰り返しの規律違反をしたMF柏木陽介を放出することが、すでに発表されている。柏木の市場価格1億1430万円はMF登録の選手では最高額であり、市場価格の観点で見ると浦和はFWとMFのベストプレーヤーを開幕前に失うこととなった。昨季、徳島ヴォルティスをJ2リーグ優勝に導き、浦和に引き抜かれた形のリカルド・ロドリゲス監督にとっても想定外の事態だろう。
レオナルドが抜けた前線では、FW興梠慎三が軸になる。1億6510万円の市場価格は現在のクラブトップであり、レオナルド監督が徳島でも用いていた4-2-3-1で戦う際は、興梠が軸になると予想される。また、柏木とともに規律違反を犯したFW杉本健勇も、1億160万円という評価に見合う活躍が求められる。