浦和が”鬼門”等々力で現体制リーグ戦初勝利! 川崎との上位対決を制し首位浮上

今季初黒星の川崎は2位に後退

 後半に入ると、川崎の風間八宏監督がシステムを3バックにチェンジ。すると、両チームともに攻撃が機能するオープンな展開になった。両チームどちらにゴールが生まれてもおかしくない展開のなかで、最初にスコアを動かしたのは浦和だった。同9分、DF森脇良太が右サイドから斜めにクサビのパスを入れると、ニアサイドでFW興梠が相手を引きつけたところで、ボールは中央のMF李忠成へ。李がワンタッチでフリックしたところに待っていたMF武藤がダイレクトで右足を振り抜き、大きな先制ゴールを挙げた。

 その後も、両チームが迫力を持って攻撃する熱戦になった。川崎のシステム変更で浦和はDF森脇とDF槙野智章の前にスペースが生まれて攻撃参加しやすくなる一方、川崎もMF大島、MF中村憲剛の両ゲームメーカーが前を向いてボールを持つ場面が増え、双方が攻撃面での良さを発揮。川崎はFW大久保嘉人がペナルティーエリア内で強引にシュートを放つ場面もあったが、浦和の最終ラインが体を張ってブロック。同点弾を許さずに時計の針を進めていった。

 川崎は最後まで浦和の最終ラインを突破できずに、このまま浦和が1-0で勝利。同時刻キックオフのゲームで、勝ち点で浦和と並んでいた2位の鹿島アントラーズが柏レイソルに0-2で敗れたため、浦和がミハイロ・ペトロヴィッチ監督の就任以来、リーグ戦で未勝利だった”鬼門”等々力での初勝利で、今季初の首位浮上に成功した。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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