浦和が”鬼門”等々力で現体制リーグ戦初勝利! 川崎との上位対決を制し首位浮上
”9番”武藤の鮮烈な一撃! ACLから中3日の浦和が1-0で競り勝つ
白熱の首位決戦を制したのは浦和だった。24日のJ1ファーストステージ第8節の川崎フロンターレ対浦和レッズの一戦は、双方ともにゴール前に迫る攻撃と最終ラインの集中した守備の応酬による好ゲームが展開された。決勝ゴールは後半9分、前線の連係プレーからMF武藤雄樹が鮮やかな右足ミドルを決めて1-0で浦和が勝利した。
試合前の時点で、川崎が勝ち点17で首位、浦和が勝ち点16で3位という上位決戦になった。
序盤からペースをつかんだのは浦和だった。20日にAFCチャンピオンズリーグのオーストラリア遠征から中3日と疲労が懸念されたが、敵陣まで攻め込んでは奪われたボールに対して猛烈にプレスを掛けてボールを回収。二次攻撃、三次攻撃を仕掛けていった。ボールをつなぐ能力ではJリーグでもトップクラスの川崎でも、浦和の激しいプレスを突破することができず、自陣に釘付けになっていった。
最初の決定機は前半8分、浦和が左サイドでFKのチャンスを得ると、川崎はラインを上げてオフサイドを取りにいくがタイミングが合わず。ゴール前でFW興梠慎三がフリーになって合わせたが、バウンドを合わせることができずにシュートはクロスバーを越えた。
攻勢に出る浦和は、同28分にはGK西川周作からつなぎ始めたパスワークで川崎陣内へ侵入するお家芸とも言える形でゴールに迫った。続く同29分には、ゴールから約30メートルの距離から放ったFW興梠の強烈なミドルが左ポストを直撃。浦和にゴールの予感が漂う展開になった。
しかし、この時間帯から浦和の足がやや止まり、川崎の速攻がつながり始めた。同40分には、MF大島僚太から左サイドに展開し、FW小林悠がマイナスのボールを戻したところにMF田坂祐介が入り込んで合わせた。決定的な形だったが、シュートはゴール横に外れ、前半は両者スコアレスで折り返した。