【開幕特集】G大阪、攻撃力武器の“スタイル復活”をかけ新布陣を導入 「今年のキー」は中盤トリオ
昨季6得点の宇佐美が得点量産できるか、“ゴールに近い位置”でのプレーに集中
攻撃的なスタイルを再構築するうえで得点力向上のカギを握るのは、やはりエース宇佐美だろう。新加入選手のレアンドロ・ペレイラ、チアゴ・アウベスに加えて、昨季チーム最多の9ゴールをマークしたパトリック、横浜FCから復帰した一美和成や若手コンビの川﨑修平と唐山翔自らが得点源として期待されるFW陣。そのなかでも、G大阪アカデミーで育った宇佐美は今年で29歳を迎える。昨季は人生で初めて筋肉系の負傷に悩まされた。身体の“転換期”を実感し、「選手としてキャリアを長く持たせるため、パフォーマンスを維持するためにもっともっとプラスアルファのトレーニングが必要」と、今オフはジムに通う回数を増やした。
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昨季は6得点に終わった宇佐美がどこまでゴールを重ねることができるのか。中盤3枚との連係に力を注ぎ、宇佐美自身も「前で張ってフィジカルで抑えてというタイプでもないから、試合ごとに臨機応変にやりたい。でも、ベースは前の選手やし、前で仕掛けて仕留めるというプレーができれば」と、ゴールに近い位置でプレーすることを心がけていくという。
新システムを採用し、攻撃に厚みを持たせるG大阪。20日の富士ゼロックス杯では2点リードを許すも、昨季3度敗れた川崎相手に追いつく粘り強さを見せた。かつて宮本監督が主力として活躍していた2005年のJ1リーグ優勝に始まり、08年のACL制覇など毎年のようにタイトルを獲得した当時は黄金時代と呼ばれ、魅力的な攻撃を武器にJリーグを盛り上げた。当時を彷彿とさせるような“ガンバ・スタイル”の再来に注目だ。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)