セリエA史上初の珍事! 長友所属のインテルとウディネーゼの試合で先発22人全員が外国籍選手に

伊紙が報じる 09年にプレミアでも一度発生した「自国選手ゼロ対決」

 日本代表DF長友佑都が所属するインテルのゲームで、珍事が起こった。23日のリーグ第35節のウディネーゼ戦は、両チーム合わせたスタメン22人が全て外国籍選手。イタリア人選手がピッチに一人もいない状況でゲームが始まるという、1898年にスタートして100年以上の歴史を誇るセリエAにおいて、史上初の事態となった。

 イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」などのメディアも、一斉にこの一件を報じている。欧州の主要リーグで全て外国籍選手で試合が始まるのは、2009年12月30日のイングランド・プレミアリーグでのポーツマス対アーセナルの一戦以来、史上2度目の事態だという。

 ピッチに立った22選手の内訳は、ブラジルが6人、フランスが3人、コロンビアが2人、日本、スロベニア、クロアチア、モンテネグロ、アルゼンチン、ギリシャ、スイス、ポルトガル、セルビア、ガーナ、マリがそれぞれ1人ずつだった(二重国籍選手は現代表の国名で計算)。後半31分にウディネーゼがMFジョバンニ・パスクアーレを投入したことで、ついにイタリア人選手が登場したが、実に76分間の間、ピッチに立っていたイタリア人は審判団の5人のみだった。

 これがインテルでの300試合目の指揮となったロベルト・マンチーニ監督と、レッジーナ監督時代にMF中村俊輔も指導したウディネーゼのルイジ・ディ・カーニオ監督と、両チームの指揮官はイタリア人だった。しかし、ピッチに送り出した選手はすべて外国人選手たち。まさに、イタリア人が指揮する“多国籍軍”同士の一戦となった。

 

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