インザーギ監督率いる新生ミランの強さは本物か? ザッケローニ・前日本代表監督らが分析
アルベルティーニ氏は「最低でもクリスマスまで待つ必要がある」
また、イタリアサッカー協会会長選にも出馬したミラン黄金時代の司令塔、ディメトリオ・アルベルティーニ氏は開幕2試合の時点で考察するには時期尚早という見方を示している。
「チームはよくやっているが、今はチームを構築している最中。勝利という結果はポジティブな影響をもたらすだろう。ミランはユーベやローマと競合して戦えると思うが、もっと深い部分の比較は、最低でもクリスマスまで待つ必要がある。
土曜日のユベントス戦の結果で、インザーギのチームのプレーぶりを評価するにはあまりにも表面的だ。本当のグループの価値を測ることができるのは、反省する時だから」
現役時代のプレーぶり同様、その意見は冷静そのものだ。
最後に、かつてサイドバックで活躍したマッシモ・オッド氏は「本当の栄誉はユーベ戦を待とうよ。本当の意味での初めてのテストだ。すでに闘いの精神はピッチ上で見せている。土曜日の試合はより優れたチームとの対戦。今のミランとビッグチームとではまだ隔たりがある。でもピッポの仕事ぶりはギャップを埋めるものだ」との意見を示している。
開幕から2戦2勝という結果は最高のスタートに違いない。だが、その強さが本物か否かは今後の戦いぶりを見なければ分からないというのがOBたちの意見だ。それでも、注目のユベントス戦で勝利すれば、評価は一気に高まるはず。インザーギ・ミランの真価が問われる一戦に注目だ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
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