鄭大世、復活を印象付けた超絶ボレー弾の舞台裏 シュートで欠かせない“マイルール”
思い通りのボレーが炸裂「腰の回転を利用して、ボールに勢いをつける感じ」
そして、シュートシーンは要求した場所よりもパスは後ろにずれていたが、日頃からダイレクトで打つ練習を徹底していたことで、迷いなく体が動いたと語る。
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「福田晃斗が完全フリーで前を向いていて、3対2の状況。相手のラインも高い状況のままで、僕が同じラインに立って、左手で『この裏にくれ』ってアピールをしました。僕のイメージとしてはもう少し前で、ダイレクトでヘディングを打ちたかった。ただ、実際に来たのはちょうど自分の真上。もしあそこで一度止めたら、(町田MF佐野)海舟とか寄せが上手いから、取られているだろうし、ダイレクトで打つことでGKのタイミングを外せる。シュートは絶対ダイレクトと決めていて、子供の頃からボレーとかオーバーヘッドの練習を繰り返してきました。打って倒れるんじゃなくて、打ちながら体をねじって腰の回転を利用して、そのままボールに勢いをつける感じ。運や勢いもありますが、あの後ろから来たパスを、思い通りにミートできて、コースも良かったですね」
清水では怪我に苦しむ時期も続き、新潟に活躍の場を求めた鄭大世。それだけに、町田戦のハットトリックは「サッカー選手としての寿命は3年伸びた、と思いました。(あのボレー弾は)スーパーゴールですね」と振り返った。
新天地・町田でも、チームを勝利に導くゴールで攻撃を牽引していく覚悟だ。
※取材はビデオ会議アプリ「Zoom」を使用して実施。
[PROFILE]
鄭大世(チョン・テセ)/1984年3月2日生まれ、愛知県出身。川崎―ボーフム―ケルン(ともにドイツ)―水原三星(韓国)―清水―新潟―町田。J1通算181試合・65得点、J2通算63試合・35得点、北朝鮮代表通算33試合・15得点。敵を弾き飛ばす驚異的なフィジカルと、闘争心あふれるプレーでゴールを陥れる“魂のストライカー”。2010年の南アフリカ・ワールドカップに出場するなど、豊富な経験を新天地・町田の勝利のために還元する。