モウリーニョ解任説も浮上? “低迷”トッテナムに英識者が警鐘「ケインやソンを失う」

解任の噂が挙がっているトッテナムのジョゼ・モウリーニョ監督【写真:AP】
解任の噂が挙がっているトッテナムのジョゼ・モウリーニョ監督【写真:AP】

低調ぶりが際立つ現状に「BBC」解説陣も厳しい視線「もっとうまくやれるはず」

 ジョゼ・モウリーニョ監督率いるトッテナムは直近のプレミアリーグ6試合で5敗目を喫する不振に陥り、9位まで順位を落としている。来季の欧州カップ戦出場権獲得も危ぶまれる状況に現地解説陣も「ポチェッティーノの時よりも良くなっているとは思えない」「ケインやソンを失うことになるかもしれない」と警鐘を鳴らしている。

 韓国代表FWソン・フンミンらの好調により、序盤戦は順調に勝利を積み重ね一時首位にも立ったトッテナムだが、昨年末あたりから調子を乱した。

 1月28日の第20節リバプール戦(1-3)から3連敗。第23節ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(WBA)戦(2-0)では勝利するも、第24節マンチェスター・シティ(0-3)、第25節ウェストハム(1-2)と再び連敗を喫し、直近6試合で1勝5敗の大ブレーキで9位まで転落した。

 ウェストハム戦後、チームを率いるジョゼ・モウリーニョ監督は「危機的状況とは言わない」と話すも、「あまりに多くの試合で負けている」とチームの不調を認めている。一部報道ではモウリーニョ監督解任の噂が挙がるなど、不穏な雰囲気も漂う。

 低迷する“スパーズ”に英公共放送「BBC」の解説陣も厳しい視線を向けている。元イングランド代表FWアラン・シアラー氏は「モウリーニョが費やした金額を見れば、マウリシオ・ポチェッティーノの時よりも彼らが良くなっているとは思えない」と補強が実を結んでいないと批判。特にここ6試合で10失点と不安定な守備に関して「大幅に改善する必要がある」と指摘した。

 クリスタル・パレスなどで活躍した元アイルランド代表FWクリントン・モリソン氏は「彼らのスカッドがあればもっとうまくやれるはず」と充実の戦力に見合う結果は出ていないと主張。また、同氏はマンチェスター・シティと決勝を戦うカラバオカップ(リーグカップ)でタイトルを獲得すればモウリーニョ監督の立場は安泰だとした一方で、来季の欧州カップ戦の出場権を獲得できなければ、主力選手が流出する可能性があると警鐘を鳴らしている。

「トッテナムはヨーロッパリーグに集中しなければいけないと思う。彼らが今季トップ4に入れるとは思えないが、(ヨーロッパリーグは)チャンピオンズリーグへの通過点になる。もしチャンピオンズリーグでプレーできなければ、彼らはケインやソンのような選手を失うことになるだろう」

 プレミアリーグで結果を残すイングランド代表FWハリー・ケインや韓国代表FWソン・フンミンにはすでに移籍の噂も絶えないだけに、来季の欧州カップ戦出場権の獲得は彼らを慰留する上でも最低限のノルマと言えそうだ。モウリーニョ監督率いるトッテナムは再び上位争いに浮上することができるだろうか。
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(FOOTBALL ZONE編集部)



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