「リバプールでの新たな未来を示唆」 南野の”変貌”に英注目「ミナミノが戦術的転換」
チェルシー戦で奪った先制ゴール時の“動き”にリバプール専門メディアが注目
サウサンプトンの日本代表MF南野拓実は、プレミアリーグ第25節チェルシー戦(1-1)で移籍後2ゴール目を奪った。リバプール時代とは一転し、チャンスで結果を残している状況にリバプール専門メディアが熱視線を送っている。
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今冬にリバプールからサウサンプトンへ期限付き移籍した南野は、新天地デビュー戦となった第23節ニューカッスル戦(2-3)で初ゴールをマーク。さらにチェルシー戦では、相手の最終ラインから抜け出し、スペースでボールを受けた流れから移籍後2ゴール目を奪った。
リバプールでリーグ9試合1得点だったのに対し、サウサンプトンでは3試合2得点と、出場機会でしっかりと結果を残している南野の現状に、古巣の専門メディアは注目。「リバプール・コム」は、「タクミ・ミナミノが戦術的転換、リバプールでの新たな未来を示唆」と見出しを打ち、とりわけチェルシー戦での先制シーンで見せた動きに熱視線を送っている。
得点の場面で南野は、相手最終ラインの背後にあるスペースを見つけると、中央へポジションを移しイングランド代表MFネイサン・レドモンドに対しパスを要求。スルーパスを受けた南野は、そのまま守備ラインを突破し、最後はキックフェイントを交えながら右足アウトサイドでゴールを陥れた。
このシーンについて同メディアは「リバプールではやらないようなポジションに身を置いていた」と指摘したうえで、「南野がチャンスを与えられた時に、スペースを見つけるのがいかに上手いかを示している。リバプールでは、彼自身に落ち度はないながらも、低いブロックで作動する守備にしばしば直面し、中央を通過させるのではなく、大きく前進させていた」と、移籍後の変化に触れた。
さらに記事では、サッカー統計サイト「FBref」のデータを引用する形で「サウサンプトン在籍期間中、南野はシュート1本あたり平均0.67ゴールを記録している。大したことではないように聞こえるかもしれないが、今シーズンのリバプールでの平均0.14と比較すると、驚異的な改善だ」と”変貌ぶり”に言及している。
今後のパフォーマンスを注視する必要があるとしながらも、リバプールでの未来については「プレーに変化があれば、今後の展開を示すことができるかもしれない。このままの状態が続けば、(ユルゲン・)クロップ監督は選手の長期的な役割をどうするか、難しい決断を迫られることになるだろう」とも指摘した。
南野の去就に関しては、一部で今夏のセビージャ移籍が報じられるなど注目されつつあるが、サウサンプトンでのパフォーマンスがそこへ影響を与えるのは間違いないだろう。
(FOOTBALL ZONE編集部)