「インチ単位のスペースを認識できる」 元リバプール技巧派MF、“南野の能力”を絶賛
元イングランド代表MFコール氏がチェルシー戦のゴールを評価「フィニッシュは絶妙」
サウサンプトンの日本代表MF南野拓実は現地時間20日、プレミアリーグ第25節チェルシー戦(1-1)で貴重な先制ゴールを決めた。リバプールでプレーした経験を持つ元イングランド代表MFジョー・コール氏は、新天地で活躍する南野について「インチ単位のスペースを認識できる」と称賛している。
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6連敗中のサウサンプトンは序盤からトーマス・トゥヘル監督が就任した新生チェルシーに主導権を握られ、防戦一方に。南野も中央でボールを受ける際、相手MFエンゴロ・カンテの激しいチャージに遭い、なかなか思うようなプレーをできずにいた。しかし、前半33分、南野が2トップとの連携からチェルシー守備陣を打開する。
中盤でパスを回していたサウサンプトンは、レドモンドがボールを持ったのを合図に、南野とイングスがチェルシー守備陣の隙間に走り込み、南野がペナルティーエリア内でスルーパスを受ける。対峙した相手GKに対してキックフェイトでバランスを崩し、そのまま右足アウトサイドで流し込んで先制点を奪った。
試合は最終的に1-1のドローに終わったが、南野のゴールはチームに7試合ぶりの勝ち点をもたらした。英紙「デイリー・メール」は、英衛星放送「BTスポーツ」で解説者を務めるコール氏のコメントを紹介。かつてリバプールでもプレーした技巧派は、南野の一撃に舌を巻いている。
「ミナミノはインチ単位のスペースを認識できることに加え、レドモンドのパスの質があり、フィニッシュは絶妙だった。このリバプールの選手から、我々は見ることができたはずだ。彼の居場所はここだ、と。彼は家を見つけた。素晴らしいフィニッシュだ。我々が待ち望んでいたミナミノがいた」
チェルシーで世界的な名手として飛躍を遂げたコール氏は、2010年にリバプールへ移籍し、背番号「10」のエースナンバーを託されたものの、チームの戦術にフィットすることができず、印象的な活躍ができないまま13年に退団していた。
コール氏は、リバプールの“後輩”にあたる南野の居場所はサウサンプトンにあると感じているのかもしれない。