「典型的なタキのゴール」 南野拓実、GK&DF無力化の“パーフェクト弾”を指揮官絶賛

“巧妙な”先制ゴールを奪った南野にハーゼンヒュットル監督が言及「ファンタスティック」
サウサンプトンの日本代表FW南野拓実は現地時間20日のチェルシー戦に先発出場し、前半33分に試合の均衡を破る先制ゴールをマークした。ペナルティーエリアでスペイン代表DFセサル・アスピリクエタとセネガル代表GKエドゥアール・メンディの2人を手玉に取る技ありの一撃をラルフ・ハーゼンヒュットル監督も「典型的なタキのゴール」と絶賛した。英紙「デイリー・エコー」が報じている。
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サウサンプトン加入から間もない南野が、またも大仕事をやってみせた。前半33分、チェルシー最終ラインの背後へ走り出すと、イングランド代表MFネイサン・レドモンドから絶妙なタイミングでスルーパスが届いた。南野は完璧なファーストタッチでボールをコントロールし、そのままエリア内に侵入。右足でシュート体制に入った。
チェルシーGKメンディが前に飛び出してシュートコースを限定し、左から猛スピードでアスピリクエタがカバーに戻ってきても南野は至って冷静だった。キックフェイントでアスピリクエタのスライディングをかわし、メンディの体勢も崩れたところで、がら空きになったファーサイドに右足のアウトサイドキックでシュートを流し込んだ。
英紙「デイリー・エコー」は南野のゴールについて「(南野は)見事な冷静さを見せ、シュートフェイントで戻ってきたセサル・アスピリクエタとゴールキーパーのエドゥアール・メンディを間違った方向へと向かわせた」とレポート。ゴール前での冷静沈着なプレーが特筆されている。
そして、サウサンプトンを率いるハーゼンヒュットル監督は南野らしさが詰まったゴールだとして、日本代表FWのパフォーマンスを称えた。指揮官のコメントが次のように報じられている。
「ボールを持ったときの彼はファンタスティックだ。彼は素晴らしい動きで、ボックス内では素晴らしいフィニッシュをする。素晴らしい決断力もある。ボールに対するプレーではまだ学ばなくてはいけないが、彼は熱心に取り組んでいるよ。今日の彼はスロースタートだったが、典型的なタキ(南野の愛称)のゴールだった」
ハーゼンヒュットル監督は南野に守備面で改善の余地があるとしつつも、エリア内での動きや得点につながるプレーを高く評価。最終ラインの背後を突いて決めたゴールはまさに南野に期待しているプレーを体現したものだったようだ。
南野はこれで移籍後2得点目。出場機会を求めて加入した“セインツ”で水を得た魚のように躍動している。