“魂の漢”李漢宰がボールを取れなかったドリブラー 対戦して「衝撃」を受けた選手は?

左から駒野(5)、森﨑浩司(7)、森﨑和幸(8)、李漢宰【写真:ⒸSANFRECCE HIROSHIMA】
左から駒野(5)、森﨑浩司(7)、森﨑和幸(8)、李漢宰【写真:ⒸSANFRECCE HIROSHIMA】

ポジションを争った駒野、パスの出し手として成長を促してくれた佐藤に感謝

 李漢宰は、右サイドのポジションを争った駒野、パスの“出し手”と“受け手”として信頼関係を築いた佐藤に対しても、感謝の言葉を述べる。

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「駒野さんをライバルと言うのは恐れ多いです。ポジションを争うのは非常に厳しいなと常日頃から思っていました。『たくさん学ばせていただいて、ありがとうございます』と言わせていただきたい。寿人さんからもたくさん要求をしていただいたし、自分もボールばかり見ずに顔を上げながら、一瞬の隙を逃さないように常に寿人さんを見ていました。当時、全体練習終わりに、僕のクロスから寿人さんのシュートという形を毎日のように繰り返していましたね。そのおかげで、たくさんのアシストを寿人さんにすることができて、寿人さんが現役引退を決断されて連絡した時に、『漢宰にはたくさんアシストしてもらった。ありがとう』と嬉しい言葉をかけていただきました。今振り返ると、キャリアで一番練習をした、楽しい時期だったのかなと思います」

 本人の熱いハートと絶え間ない努力に加え、切磋琢磨できる同世代やライバルの存在があったからこそ、李漢宰は20年間のキャリアを駆け抜けることができたと言ってもいいだろう。

(文内敬称略)

※取材はビデオ会議アプリ「Zoom」を使用して実施。

[PROFILE]
李漢宰(リ・ハンジェ)/1982年6月27日生まれ、岡山県出身。広島―札幌―岐阜―町田。J1通算92試合・5得点、J2通算194試合・5得点、J3通算63試合・5得点、北朝鮮代表通算7試合・1得点。2001年、在日朝鮮人3世選手として初めて朝鮮学校からダイレクトでJリーグ入りし、闘争心あふれるプレーで中盤を支えてきた“魂の漢”。2020年シーズン限りで現役を引退し、今年から“J1クラブへの案内人”として町田のクラブナビゲーターを務める。
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(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)



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