売却すべきでない? ヴィニシウスはレアルで「最も勝利を呼ぶ男」、勝率は驚異の69%
今夏の売却候補に挙がるも“得点以外”の部分でのチームへの貢献度の高さを指摘
ブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールは、今夏レアル・マドリードの売却候補に挙がっていると報じられている。しかし、スペイン紙「マルカ」によると、同選手が先発した際のレアルの勝率はほぼ70%で、チームのウインガーで最も勝利を呼び込む選手であることが分かった。
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フラメンゴのトップチームデビュー前から頭角を現し、「神童」「ネイマール二世」「フラメンゴの至宝」などと呼ばれて大きな注目を浴びたヴィニシウス。ブラジルが優勝を飾った2017年2月のU-17南米選手権では大会得点王(7得点)とMVPのダブル受賞を果たした。その後、同年5月に16歳でプロデビューし、18歳を迎えた18年7月にレアルに移籍。クラブの将来を担う期待の若手として台頭し、昨季はトップチームで公式戦38試合に出場して5得点をマークした。
ところが、同選手は出場機会の減少にフラストレーションを溜めていると考えられていて、先頃にはスペイン紙「AS」が「(新型コロナウイルスの)パンデミックによる収支バランスを整えるために、(レアル側は)夏の移籍市場で資金を作れる選手の1人と見なしている」と売却の可能性を報じていた。
そんなヴィニシウスだが、「マルカ」紙によると同選手が先発した試合でのレアルの勝率は驚異の69.09%を記録。これはチームのウインガーのなかで誰よりも高く、今季のレアルの勝率63.44%よりも高い数字となっている。さらに、今季のドリブル回数は「94」で、より多くの試合に出ているスペイン代表FWマルコ・アセンシオの「50」と比較するとその差は歴然。1対1でドリブルを仕掛けた際の成功率も52%と半分を超えていることが分かった。
同紙は「クラブにはまだベストに到達していないと考えられている選手はいるが、チームで最も勝率が高いFWならば、その選手は何かしら正しいことをしているに違いない」とコメント。20歳という年齢を考えれば、ヴィニシウスには伸びしろがあるとし、「多くの人が、彼に足りないのはゴールだと感じていることだろう。得点を挙げ始めれば、人々はもっと彼を信頼する」と綴り、得点数以外の部分での貢献度は高いとしている。
今季は、厳しい食事制限や個別のトレーニングによってフィジカルコンディションも素晴らしく、ほとんど怪我もしていないというヴィニシウス。「ゴール」という課題さえ解決できれば、売却するにはもったいない人材のようだ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)