名古屋の絶対的守護神が語る日本サッカー 来日4年目で見えた“真実”「イニエスタは…」
「ハイクオリティーで学んで見せているリーグ」 ランゲラックが見たスターたちの与えた影響
来日1年目の18年は15位、翌19年は13位に終わったシーズン。マッシモ・フィッカデンティ監督就任2年目の昨季、中盤から最終ライン、ゴールマウスに立つランゲラックまで守備陣の連係は特に強固なものとなった。J屈指のGKとして存在感を高め続けているランゲラックだが、日本に来て驚いたことがあるという。
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「来てから気付いたことだが、チャレンジを求められる。どのチームも勝ったり負けたりが当たり前だけど、最下位のチームが上位に勝ったりする。これは海外を見ていても、Jでは頻繁に起こる。下が上を食うとかいろんなことが起きるエキサイティングなリーグ。お客さんも楽しいと思う」
一戦一戦気の抜けないJリーグ。オーストラリア人のランゲラック自身、どのように見ているのか。
「強いリーグだと思う。僕も、人に聞かれたら『Jリーグは難しくて、強いリーグ』だと答えている。例えば選手で言えば、(アンドレス・)イニエスタ選手は日本にサンプルで来たわけじゃない。彼らとしても経験を積むため、他の選手に伝えるために来たと思う。我々のチームの選手でもジョー選手がいたり、フェルナンド・トーレス選手もプレーした。そういう部分では彼らの経験がこのリーグで生かされている。それを見てこのリーグで頑張ろうという日本人はたくさんいるし、ハイクオリティーで学んで見せているリーグだと思う」
2018年からヴィッセル神戸でプレーする元スペイン代表MFイニエスタ、同年に加入し、19年夏に日本で現役生活を終えた元同代表FWトーレス、18年に来日1年目でJ1得点王を獲得した元ブラジル代表FWジョー(現コリンチャンス)。華麗なる経歴を持つ世界的なスター選手が日本でプレーする理由を“代弁”した。そして、スター選手たちが生み出した相乗効果も実感している。
確かな経験を積み、手応えを掴んできたJリーグ。今季もランゲラックらしいプレーが見られることだろう。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)