名将ベンゲル、アーセナルがヴァーディ獲得目前の過去告白 「大金のオファーを送った」

レスター・シティで活躍するFWジェイミー・ヴァーディ【写真:AP】
レスター・シティで活躍するFWジェイミー・ヴァーディ【写真:AP】

レスター会長がアーセナルと同額の金額と、それ以上の長期契約を用意して引き留め

 現役選手でありながら、イングランド代表FWジェイミー・ヴァーディは、レスター・シティにとっての伝説的存在だ。昨季、33歳で史上最年長のプレミアリーグ得点王に輝いたが、アーセナルに移籍する可能性があったと、名将アーセン・ベンゲル氏が衛星放送「ビーイン・スポーツ」で明かしている。

 現地時間13日に行われたプレミアリーグ第24節で、昨季王者リバプールを3-1で破ったレスター。この試合で相手守備陣の連係ミスを逃さず、決勝ゴールを挙げたのがヴァーディだった。

 2012年5月に実質5部リーグのフリートウッド・タウンから、レスターに引き抜かれたヴァーディは、1シーズン目こそ活躍ができなかったものの、その後はチームの得点源として活躍。2015-16シーズンにはリーグ2位となる24得点を挙げて、降格候補だったクラブをプレミアリーグ優勝に導いた。

 その後もレスターで活躍を続け、イングランド代表にも選出されるようになったヴァーディだが、当然、ビッグクラブも獲得に動いていた。ベンゲル氏は、レスターがリーグ優勝を果たした2015-16シーズン後に「大金のオファーを送った」と、舞台裏を明かしている。

「レスターが2016年にリーグを優勝した時、その後にヘリコプターの事故で亡くなった当時の(ヴィチャイ・)スリヴァッダナプラバ会長は、彼をクラブにとどめておきたかった。彼の流出を阻止するために、私たちと同額の金額と、さらに長い期間にわたる契約を提示して引き留めたんだ」

 ベンゲル氏は、仮にヴァーディがアーセナルに来ていたら、より多くのゴールを挙げられたと考えていたようで、ゴール前で見せる得点の嗅覚を絶賛した。

「私たちのほうが、よりボールを握っているチームだったから。それでも彼は、ボックス周辺で動き回り、スペースを見つけて、抜群のタイミングで走り出すんだ。偉大なストライカーは、ほかの選手たちがボックス内で止まっている時に動き出している。彼にはその動きができる。彼らはほかの選手たちよりも、早く展開を読め、何が起きているかを理解するんだ」

 今季もすでに12得点を挙げて、リーグの得点ランクで6位タイにつけているヴァーディ。2016年にアーセナルが彼を獲得していたら、プレミアリーグの歴史は違うものになっていたかもしれない。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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