イタリアメディアの提言 機能不全のブロッキ政権で出番なしの本田に「チャンスを与えるべき」
トップ下のボアテング先発は「勝算のない賭け」
そして、「この2試合で、少なくとも1回は本田にチャンスが与えられるべきだった。彼が忘れ去られている存在なのは驚きだ。選手の個性と技術面を考えても、起用されるべき選手はそこにいたはずだ」と、2試合連続でベンチスタートから出番なしに終わった本田の扱いについて疑問符が付けられ、起用が提言されている。
さらに、「下部組織での“良いサッカー”がベルルスコーニに決断させたのかもしれないが、この日のピッチのどこにも“良いサッカー”は存在しなかった」と、前任のシニシャ・ミハイロビッチ監督を電撃解任して子飼いのブロッキ政権を誕生させたシルビオ・ベルルスコーニ会長の判断も批判している。
20チーム中の下位3チームが降格するリーグで、カルピは17位。降格圏と勝ち点1差で迎えたゲームで、死に物狂いで引き分けを辞さずに臨んできた。そのゲームで、ミランは煮え切らない試合を演じ、本拠地のサポーターから大ブーイングを受けた。その根底にあるのは、名物会長の偏愛するシステムと不可解な選手起用にあると厳しく指摘している。ブロッキ政権3試合目となる次節のベローナ戦で、本田は出場のチャンスを得ることができるだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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