イタリアメディアの提言 機能不全のブロッキ政権で出番なしの本田に「チャンスを与えるべき」
会長の愛する4−3−1−2システムは「失敗」
本拠地で残留争いのカルピを相手にスコアレスドローを演じたACミランを、イタリアメディアは厳しい目で批評している。サッカー情報サイト「カルチョメルカート・コム」は、「ベルルスコーニシステムは失敗」とトップ下を置く4-3-1-2システムを一刀両断した上で、クリスティアン・ブロッキ新監督就任後、2試合連続で出番なしに終わった日本代表FW本田圭佑の起用を提言している。
「全てのポジションにおいて、このベルルスコーニが愛する4-3-1-2システムは失敗だ。すでに前節のサンプドリア戦(1-0勝利)で、ポジティブなものばかりでないことが見えていたはずだ。カルピの守備戦術に対して、中央で1対1でマークに付かれて抑え込まれた。この役割に適した司令塔がチームにいないことにさかのぼるが、ボアテングにブロッキはチャンスを与えようとした。しかし、これは勝算のない賭けだ」
最終ラインに5枚が貼りつくようなカルピの戦術に対し、4-3-1-2システムは全く有効に機能しなかったと酷評している。それに加え「ボール支配率は76.8パーセントだが枠内シュートはわずかに3本だった」と、ボールを保持しているだけで得点チャンスは少なかったと指摘した。トップ下のスタメンにケビン=プリンス・ボアテングを起用したクリスティアン・ブロッキ監督の判断を「勝算のない賭け」として断罪している。
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