ソシエダ戦に後半途中から出場、右サイドで果敢にチャンスメーク

　ヘタフェの日本代表MF久保建英は14日、リーガ・エスパニョーラ第23節レアル・ソシエダ戦（0-1）で2試合連続のベンチスタートとなり、後半13分から途中出場した。得点こそ生み出せなかったものの、1点を追うなかで右サイドハーフに入りチャンスメークをした姿に、スペイン紙「AS」は「日本人はゲームを揺るがした」とチーム単独最高評価を与えている。

【PR】ABEMA de DAZNでラ・リーガの久保建英など欧州サッカーの注目試合ハイライトを全試合無料配信！

　今冬の移籍市場でレアル・マドリードからヘタフェに“再レンタル”された久保は、1月11日の第18節エルチェ戦（3-1）で途中出場から新天地デビューを果たすと、その後は4試合連続でスタメン出場。だが、9日に行われた第1節順延分の“保有元”レアル戦（0-2）ではベンチスタートとなり、今節のソシエダ戦でも先発落ちとなった。

　久保に出番が訪れたのは0-1で折り返した後半13分、直近3試合でノーゴールと得点力不足に陥っているヘタフェのホセ・ボルダラス監督は、久保とMFカルレス・アレニャを同時投入。久保は4-4-2の右サイドハーフに入った。

　そして同22分、敵陣ペナルティーエリア外の右サイドでFKを獲得すると、キッカーを務めた久保が左足を振り抜く。シュートは壁を直撃し跳ね返ったが、その流れから右サイドで相手と1対2の局面を迎えた。この場面で久保は一度鋭く切り返して縦に行くと、もう一度切り返して相手を翻弄。クロスを入れるコースを生み出すと、左足でクロスを送りFWクチョ・エルナンデスがヘディングで合わせたが、シュートはゴール右へと外れていった。

　その後もヘタフェがボールを保持するなかで、久保は右サイドに張るだけでなく、中央に絞ってボールをさばくなど攻撃にリズムを生むべく奮闘。だが最後まで相手ゴール付近での決定的なプレーを見せられず、0-1で敗れた。

　4戦ノーゴールで3連敗となったヘタフェに対し、スペイン紙「マルカ」の採点は全体的に低く、久保は評価1（3が最高）だった。一方、スペイン紙「AS」ではチーム単独最高の評価2が与えられ、マッチレポート内では「ボルダラスは壁を感じ、クボとアレニャを出した。日本人はゲームを揺るがした。決定的なものでは全くなかったが、少なくともヘタフェは相手エリア内で存在証明のサインを出した」と伝えている。