30年に渡る支配を続けたミランの名物会長がついに身売りを明言「私はミランを売りたい」

老害とも揶揄される現在

 タイマネーを見込んで、今季開幕前に100億円規模の補強に打って出たミランだが、現在6位。自家用ヘリコプターで練習場ミラネッロに乗り付け、現場介入をモットーとする名物会長は偏愛する4-3-1-2システムに見切りを付けたシニシャ・ミハイロビッチ前監督を独断専行で解任。クリスティアン・ブロッキ新監督を就任させたが、21日のスコアレスドローに終わったカルピ戦で、チームは大ブーイングを受けていた。

 メディア王と呼ばれるベルルスコーニ会長はかつて私財を投入し、「グランデ・ミラン」と呼ばれるほどの名門を築いたが、現在はサポーターやメディアから暴走に対する強烈な批判を浴び続けている。

「もしも、ミランを売るときは、クラブが栄光の歴史を継続できる時だけだ」と言い放ったというベルルスコーニ会長。クラブ買収から30周年を迎えた今となっては老害とも揶揄される名物オーナーの退陣で、ミランはこの暗黒時代を脱出できるだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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