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インザーギ体制は“恐怖政治”へと移行!?
2選手のメンバー外は契約問題が理由か
フィリッポ・インザーギ監督率いるACミランの新体制が“恐怖政治”に移行しつつあると地元メディアが報じている。イタリア地元紙コリエレ・デロ・スポルト紙は「インザーギは方向性を変えた」との見出しで特集している。
開幕2連勝をかけた敵地パルマ遠征で元イタリア代表DFクリスティアン・ザッカルドと元フランス代表DFフィリップ・メクセスをメンバー外としたが、これはクラブの方針に従わなかったことに対する“処罰”だという。
ザッカルドは今夏の移籍市場最終日にパルマMFジョナタン・ビアビアニー獲得のためのトレード要員となった。クラブ間では合意に達し、ミランもビアビアニーと条件面でサインしており、ミランのユニフォーム姿で満面の笑みを浮かべるビアビアニーの姿をミランも公式サイトで発表していた。だが、ザッカルドがパルマと条件面で合意できなかったために、破談に。ビアビアニーも失意のままパルマに戻った。
一方、メクセスは年俸400万ユーロ(約5億4000万円)を分割で支払うことをミラン側は提案したが、メクセスはこれを受諾しなかったという。
欧州では契約延長のオファーを受けない選手は下部組織の若手と練習させられるなど飼い殺しのような扱いを受けるケースは珍しくない。だが、イタリア代表として現役時代にゴールを量産した孤高のエースはミランの指揮官として公の席では選手をかばい続けており、懐の深さを示している。マンマネジメントにも優れた手腕を見せる若き名将候補が契約問題を理由に選手に対して冷遇するとは、あまり考えたくないところだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
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