オーウェン、362億円“大型補強”のチェルシーに苦言 「正しい選手を獲得できたとは…」
計6人の獲得に大金を費やしたチェルシーだが…「そこに問題がある」
2020-21シーズンの開幕前、大型補強を行ったチェルシーだが、元イングランド代表FWマイケル・オーウェン氏は、プレミアリーグを制すためには、あるポジションに補強が必要だと考えているようだ。英メディア「Football365」が報じている。
新型コロナウイルスの世界的な大流行により、世界中のほとんどのサッカークラブが財政的に難しい状況にあるなかで、チェルシーは積極的な補強を見せた。ドイツ代表FWティモ・ヴェルナーやドイツ代表MFカイ・ハフェルツ、イングランド代表DFベン・チルウェルら、計6人の獲得に約2億5000万ポンド(約362億円)を費やしたとされている。
各ポジションに世界的な選手を集めているチェルシーだが、オーウェン氏はストライカーが不足していると考えているようだ。現在、新加入のヴェルナーだけではなく、フランス代表FWオリビエ・ジルー、イングランド代表FWタミー・アブラハムといった国を背負って戦う選手がいる。しかし、十分ではないとオーウェン氏は主張する。
「ドログバ以降、チェルシーのセンターフォワードが十分だと感じたことがない。これは『チェルシーがリーグ優勝をできるのか?』『本当の優勝候補なのか』という場合の話だ。すでに素晴らしい選手がいる。ジルーはワールドカップ(W杯)を優勝した、素晴らしい選手だ。だが、プレミアリーグを制するためには、世界最高の選手が必要だ。私はアブラハムとジルーが世界のトップ10に入っているか、確信を持てない」
こう話すオーウェン氏は、夏に加入したばかりのドイツ代表のアタッカーについても否定的だ。「ヴェルナーもね。彼らは、より大きな、より良いストライカーを獲得しようとしている。正しい選手を獲得できたと思えないんだ。資金を費やしているけれどね。ディエゴ・コスタ、フェルナンド・トーレス、アルバロ・モラタにも、大金を投じた。そこに問題があると、理解しているのだろう」と、コメントした。
次の移籍市場では、ドルトムントに所属するノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランド獲得に乗り出すとされるチェルシー。レアル・マドリード、リバプールなども触手を伸ばす若手を獲得すれば、オーウェン氏もチェルシーを優勝候補に推せるのだろうか。
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(FOOTBALL ZONE編集部)