岡崎慎司、レスター時代の“苦悩”を告白 英紙インタビューに応じる「短時間で…」
スペインでのプレーを「レスターでの経験があってこそ」と感謝
リーガ・エスパニョーラのウエスカに所属する元日本代表FW岡崎慎司が、英メディアの取材に応じ、2015年から2019年まで在籍したレスター・シティや現在の自身について語った。英紙「ザ・サン」が報じている。
岡崎は2015-16シーズンにドイツのマインツからレスターに移籍。移籍初年度には主力として、クラブ初のプレミアリーグ優勝に導いた。4シーズンにわたってイングランドでプレーした岡崎は、2019年にマラガへ移籍し、その後、ウエスカに加入している。
レスターを離れて2年が経つ今も、古巣のほとんどの試合を観戦しているという岡崎は、今季の戦いぶりについて「レスターは、素晴らしく良くやっていると思う。(ジェイミー・)バーディーも良くやっているし、彼がトップレベルを保ち続けている期間を考えると、驚異的なことだと思う」と、かつて2トップを組んだイングランド代表FWを称えた。
そして、「チームは、何人かのケガ人が出ている。でも、勝利したフルハム戦(2-0)を見たけれど、彼らがどれだけ堅実かを示していた。誰がピッチに立っているかは関係ない。すべては、もう一度リーグ優勝の夢を見せてくれているブレンダン・ロジャーズ監督次第だ」と、2019年から指揮を執っている48歳の監督を絶賛した。
レスターの優勝メンバーとなった岡崎だが、「4年間でストライカーとして、自分の価値を見直さなければいけなかった」と、イングランドでは苦悩もあったと告白している。
「短時間で変わることはとても難しかった。全く違う環境でプレーしなければいけなかったし、すごく苦しんだ。チームの優勝に貢献することはできたけれど、個人的にはもっと成長して、もっと貢献したかった。それでも、プレミアリーグでの経験は自分の誇りでもあるし、とても感謝している。その後、ラ・リーガへ行き、マラガとウエスカに所属したけれど、レスターでの経験があってこそだからね」
レスターを奇跡のプレミア初優勝に貢献した岡崎は、ウエスカをクラブ初の1部リーグ昇格に導いた。2つの偉業のどちらが、より大きな意味を持つかと問われた岡崎は、「2つを比較するのは難しい。ストライカーとして点を取ったという意味では、ウエスカでの昨シーズンの昇格が大きかった。でも、レスターではチームにフィットしていたし、ピッチ内外で貢献できたと思っている。日本人選手としては、チームで機能したという点ではレスターでの優勝が大きな意味があるかもしれない。どちらもとても価値のある経験だったよ」と、まとめている。
今季のウエスカは、ここまで2勝10分け11敗でリーグ最下位に沈み、苦しい戦いを強いられている。そのなかで経験豊富な岡崎の存在は、この先の戦いでチームの強みになるはずだ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)