復活を遂げた“神の子”トーレス 逆転優勝に向けて「偉大なことを達成できる」と断言

不遇を乗り越えたアイドル

 アトレチコ・マドリードの元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスは20日、リーグ第34節アスレチック・ビルバオ戦で決勝ゴールを決めて1-0の勝利に貢献した。これで自身初の公式戦5試合連続弾。首位バルセロナと勝ち点で並ぶチームの逆転優勝に向けて大きな働きを見せている。地元紙「スポルト」によると、「エル・ニーニョ(神の子)」の異名を持つアトレティのアイドルは、「偉大なことを達成できる」と優勝を誓っている。

 前半38分に勝負を決する一撃を放った。フランス代表MFアントワーヌ・グリーズマンのロングボールに反応し、ゴール 裏に走り込んだトーレスがジャンプ一番。ヘディングでゴール右隅に決勝弾を決めた。

「こういう試合になると思っていた。ハードワークしたし、相手の反撃も覚悟していた。前半にゴールを決めることができてラッキーだった。後半は苦しんだ。本当に難しい試合だった。アスレチックは偉大なチームだ」

 今季リーグ戦9得点目が、チームに貴重な勝ち点3をもたらした。スピードスターは敵地での死闘をこう振り返っている。

「われわれのプレーに誇りを持っている。ビルバオは、偉大な瞬間を迎えた。ここで勝てることは、本当にポジティブなことだ。われわれは信じ続けている。今季偉大なことを達成できると願っているんだ」

 UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝では、昨季優勝の バルセロナに逆転勝利を飾った。リーガでも、そのバルサに勝ち点で並び、二冠の可能性も残すアトレチコ。チェルシー、ACミランと不遇の日々を乗り越えた神の子が2013年シーズン以来のリーグ優勝に向け、アトレチコをけん引する。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング