「カタールは大きく変わった」 22年W杯成功を断言するカフー、躍進を期待するチームは?

カタールW杯公式アンバサダーを務めているカフー氏【写真提供:カタールサッカー協会】
カタールW杯公式アンバサダーを務めているカフー氏【写真提供:カタールサッカー協会】

カタールW杯公式アンバサダーを務めるカフー氏、開催国の準備状況は万全と強調

 カタール・ワールドカップ(W杯)は、2022年11月21日から12月18日に開催される。日本は3月に再開予定のアジア2次予選、その先の最終予選を戦い、7大会連続の本大会出場を目指すこととなる。

 W杯がアジアで開催されるのは、2002年の日韓大会以来2回目のこと。日韓大会で優勝したブラジル代表のキャプテンを務めたカフー氏は、元オーストラリア代表FWティム・ケーヒル氏、元カメルーン代表FWサミュエル・エトー氏、元スペイン代表MFシャビ・エルナンデス氏とともに、W杯カタール大会のアンバサダーを務めている。そんなカフー氏がオンライン取材に応じ、多くの変化が起こる来年のW杯について語った。

 カタール大会における最大の変化の一つは、史上初めて冬に開催されることだ。また、カタールの国土は日本の約3%であり、秋田県よりやや狭い。首都ドーハでは、6つのスタジアムが会場になるなど、かつてないほど狭い範囲で大会が行われることになる。

 新型コロナウイルスの影響を受ける現在、20年ぶりにアジアで開催される大会に不安を抱く者もいるが、1994年アメリカ大会から4大会連続でW杯に出場しているカフー氏は、何も問題はないと強調する。

「選手としては、何も違いを感じることはない。私の経験で言えば、アメリカ大会の時は酷暑のなか、日韓大会では高い湿度のなかで大会が開催された。極寒のなかで試合をしたこともある。いずれにせよ、カタールは選手たちが戦うための準備をしっかりとしているし、問題はないはずだ」

 また、1年前にカタールを訪ねた記者から、「当時は工事現場のようだった」と指摘されたが、「今のカタールに来たら、その時とは全く違うカタールが見られるだろう」と、準備が急ピッチで進んでいると説明している。

「カタールは、この1年で大きく変わった。まだW杯の会場となるスタジアムは一つだけ完成していない。それでも十分に時間は残っているし、素晴らしい大会にする準備を整えられるはずだ」

 そのカタールでは今月、FIFAクラブW杯が開催された。準決勝では北中米カリブ海王者のティグレス(メキシコ)が、南米王者パルメイラス(ブラジル)を破る波乱を起こした。近年は、欧州や南米以外の地域におけるサッカーのレベルも向上しているが、カフー氏は22年大会でアフリカのチームがサプライズを起こすと感じているようだ。

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング