「どちらが史上最高?」 バイエルン&バルセロナ、“6冠王者”をスペイン紙比較
6冠獲得のバルセロナ(09年)とバイエルンのスタッツに「マルカ」紙が注目
バイエルン・ミュンヘンがカタールで行われたFIFAクラブ・ワールドカップを制し、2009年のバルセロナ以来となる史上2クラブ目の6冠を達成した。スペイン紙「マルカ」は「どちらの6冠王者が史上最高?」と特集し、両チームのスタッツを比較している。
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バイエルン・ミュンヘンは2019-20シーズンにブンデスリーガ、DFBポカール(国内カップ戦)、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の3大会を制覇。さらにドイツ・スーパーカップとUEFAスーパーカップを制して5冠を達成していた。
そして今月開幕したクラブ・ワールドカップでバイエルンは北中米カリブ王者のティグレスを1-0で退け、2度目のクラブ世界一の座に輝くとともに、史上2クラブ目となる6冠を達成した。
過去にこの6冠を達成したのは2009年にジョゼップ・グアルディオラ監督が率いたバルセロナのみ。「マルカ」紙は今季のバイエルンと当時のバルセロナの各大会での戦績を比較している。
リーグ戦で見ると、09年のバルセロナは勝点87を獲得し、2位だったレアル・マドリードに9ポイント差を付けて優勝。一方のバイエルンは14戦を終えた時点で7位と出だしで躓いたものの、残り20試合で19勝と驚異的な巻き返しを見せ、終わってみれば2位ドルトムントに13ポイント差の勝点82で優勝している。ともに危なげない戦いでリーグ戦を制した。
国内カップ戦ではバルセロナが7勝2分、15得点8失点で優勝したのに対し、バイエルンは6戦全勝、16得点8失点の成績で優勝した。
CLでは、当時のバルセロナは予選3回戦からの出場で頂点に立った。決勝トーナメントでは準決勝でのバイエルン戦を含む、全7試合(ホーム&アウェー戦)を制してビッグイヤー獲得までたどり着いた。
一方のバイエルンも、新型コロナウイルスの影響で準々決勝以降の全試合が一発勝負となったものの、グループステージから決勝まで11戦全勝という圧倒的な強さで優勝。準々決勝ではバルセロナを相手に8-2と歴史的大勝を飾った。
国内のスーパーカップでは、バルセロナはアスレティック・ビルバオを5-1で粉砕。一方のバイエルンはライバルのドルトムントを3-2で下し、それぞれタイトルを手中に収めた。
CL王者とヨーロッパリーグ王者と対戦するUEFAスーパーカップでは、ともに延長戦にもつれ込む接戦を制する結果に。バルセロナはウクライナのシャフタール・ドネツクを1-0で、バイエルンはスペインのセビージャに2-1で下している。
そしてクラブW杯ではバイエルンが北中米カリブ王者として初めて決勝に進んだメキシコのティグレスを1-0で撃破。バルセロナはアルゼンチンのエストゥディアンテスにアルゼンチン代表FWリオネル・メッシのゴールで1-0の勝利を収め、大会初制覇を成し遂げた。
「マルカ」紙によれば、6冠達成チームの通算成績はバルセロナが46勝13分6敗で163得点59失点。バイエルンは47勝4分4敗で167得点51失点だったという。1試合あたりの平均で見ると、バルセロナのほうがわずかに失点数が少ないものの、10試合少ないバイエルンが勝利数でも得点数でも上回る結果となった。
(FOOTBALL ZONE編集部)