日韓W杯優勝は「偉大な瞬間」 元ブラジル代表DFカフー、カタール大会の成功を確信
カタールW杯公式アンバサダーを務めるカフー氏、東京五輪とクラブW杯にも言及
現役時代にブラジル代表で長く活躍したカフー氏は昨年、フランスのサッカー専門誌「フランス・フットボール」が発表した「バロンドール・ドリームチーム」に選出され、“史上最高の右サイドバック”の称号を獲得した。そんなサッカー史に残る名手は現在、2022年カタール・ワールドカップ(W杯)公式アンバサダーを務めており、今回オンラインでの取材に応じ「大会の成功を確信している」と語った。
W杯開催を1年後に控えたカタールでは現在、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて延期されていたFIFAクラブワールドカップ2020が開催されている。現地時間11日に決勝を控えるなか、カフー氏はこの大会が運営されているカタールの様子を見て、来年のW杯も成功するとの思いを膨らませたようだ。
「カタールは、現在開催されているクラブワールドカップの運営をとても高いレベルでやっています。WHO(世界保健機関)とも、しっかり連携が取れている。また、FIFAの要請にも従い、ここカタールにいる人だけではなく、カタールを訪れる人たちの安全もしっかりと確保しています」
そう語ったカフー氏は、「日本も今後、東京オリンピック、そしてFIFAクラブワールドカップ2021を開催することになっている。カタールと同じような運営ができれば、大会に参加する人々の健康を守ることができるだろう」と、東京五輪の開催やクラブW杯の成功を前向きに語った。
カフー氏は現役時代、1994年アメリカ大会、98年フランス大会、02年日韓大会、06年ドイツ大会と、W杯に4度出場している。そして06年ドイツ大会を除く3大会では、ファイナリストとなり、02年大会ではブラジルのキャプテンとして、祖国を通算5度目のW杯優勝に導き、横浜国際総合競技場で黄金のトロフィーを天高く掲げた。
02年大会について、「とてもよく覚えているのは決勝戦だ。決勝戦に勝ち、トロフィーを掲げた時のことをよく覚えている。でも、それはブラジル人に限らず、世界中の人たちがあのような偉大な瞬間を覚えているだろう」と話すカフー氏にとって、日本は忘れられない思い出のある特別な国だ。