アルゼンチンの英雄ベロン、マンU退団の後悔吐露 「チェルシーのせいではないが…」
大都会のロンドンに馴染むことができず、チェルシーはわずか1年で退団するはめに…
元アルゼンチン代表MFファン・セバスティアン・ベロン氏は現役時代、プレミアリーグではマンチェスター・ユナイテッドとチェルシーでプレーした。しかし、当時の移籍は誤った選択だったと後悔を口にしている。英紙「デイリー・メール」が伝えた。
ラツィオでセリエA制覇を果たすなど評価を高めたベロン氏は2001年夏、当時のイングランド史上最高額となる2800万ポンド(約41億円)でアレックス・ファーガソン氏率いるユナイテッドに加入。ところが、世界屈指の司令塔としての評価を得ていたものの、プレミアリーグの水には馴染めず、わずか2年で“赤い悪魔”を去った。03年にはチェルシーへと移ったが、ここでも活躍できずに終わり、1年後にはインテルへと渡っている。
ベロン氏は英サッカー専門誌「フォー・フォー・トゥー」のインタビューで、当時チェルシー移籍を決めた理由を「もっとプレー機会が得られる可能性があると思った」と明かしたが、後悔の念があるという。
「でも、行くべきではなかった。チェルシーのせいではない。自分と契約したいとクラブが思ってくれるのも、チームのために何かができるとワクワクすることも良いことだ。ただ、私は(アルゼンチンの)ラプラタというとても小さな町の出身だったので、マンチェスターよりもロンドンで住むほうが大変だった」
当時のユナイテッドでは、元アイルランド代表MFロイ・キーン、元ウェールズ代表MFライアン・ギグス、元イングランド代表MFポール・スコールズ、同MFデイビッド・ベッカムによる中盤が非常によく機能しており、ベロン氏が割って入る隙はなかった。それでも批判を浴びると、ファーガソン氏はベロン氏を擁護し、報道陣に対して「とんでもなく素晴らしい選手だ。君たちはとてつもなく愚か者だ」と言い放ったこともあった。
安定感に欠けたことにより、ユナイテッドでの時間が厳しいものになったと語るベロン氏。ただ、「残れば良かったし、きっと違う物事ができた。マンチェスターにいれば、もっと継続的にプレーできたと思う」と、ファーガソン氏の元を去った後悔を口にしていた。
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(FOOTBALL ZONE編集部)