なぜモウリーニョに干された? ケニア代表主将が語るトッテナム退団の舞台裏
レヴィー会長に直談判し、ティエリ・アンリ監督率いるMLSクラブへの移籍を掴む
ケニア代表MFビクター・ワニアマは、2019-20シーズンの冬の移籍市場でトッテナムからカナダに拠点を置く米MLS(メジャーリーグサッカー)のモントリオール・インパクトに移籍した。3年半をトッテナムで過ごし、クラブ初のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝進出に貢献したダイナモは、ジョゼ・モウリーニョ監督との関係が良いものではなかったと明かしている。英紙「メトロ」が報じた。
ワニアマは、2013年夏にマウリシオ・ポチェッティーノ監督が率いるサウサンプトンに加入。その後、2016年には先にサウサンプトンからトッテナムへ移っていたマウリシオ・ポチェッティーノ監督を追う形で、トッテナムへ移籍した。加入1年目には公式戦47試合に出場したが、モウリーニョ監督の就任後は状況が変わっていったとケニアのテレビ番組で語っている。
「モウリーニョ監督の下では、難しい状況を強いられた。僕はプレーする機会を与えられなかった。監督に会いに行き、『プレー時間が必要だ』と話したら、彼は『負傷から復帰したばかりだ。今は待て』と言っていた。その後、いくつかのクラブから買い取りオプション付きのレンタル移籍の話があったが、トッテナムは断ったんだ」
干される状況にあったワニアマは、「チェアマンのオフィスに行って、彼に僕の状況を理解してもらった。僕はクラブに4年いた。CL決勝進出を含め、喜ばしいいくつかの場面も過ごした。クラブを去りたいという僕の思いを認めてくれたよ。ティエリ・アンリ監督からモントリオールへの誘いを受けて、僕は断ることができなかったんだ」と、ヨーロッパを離れるに至った経緯を明かした。
ダニエル・レヴィー会長の判断によって移籍し、再びプレーする機会を与えられるようになったワニアマ。今冬の移籍市場でトッテナムは、イングランド代表MFデレ・アリの放出を認めなかったとされるが、ワニアマのように他クラブへ移るようになるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)