横浜FC移籍の高橋秀人がカズや中村俊輔から気づかされたこと 「考え方自体が間違いだったと…」

プロサッカー選手に必要なものは余裕と根拠のない自信

 高橋は2010年に大卒ルーキーでFC東京に加入した。1年目でプロデビューを飾ると、2年目にはJ2ながらボランチでレギュラーに定着した。しかし、最初の数年は「プレッシャーとか、こうしなきゃいけないというのがあって、サッカーをやめたいと思っていた」と明かした。

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「今思えば、ただの甘えだったなあと。もしタイムマシンがあって、当時に戻れるんだったら『やめたいなら、やめれば?』と言ってやりたいですね(笑)。もともとは教師になりたかったのに、サッカーを優先して好きでサッカー選手になったわけで。嫌なこともたくさんあるけど、その先、我慢して我慢して、いろんなことを考えた末に何かがある。それが分かるには長い期間がかかるものです。だから目の前のことに一つひとつ取り組んでいくしかない。

 確約されたものなんて何一つないので、むしろそこを楽しめるぐらいの余裕と、根拠のない自信がないとやっていけない職業なんだと思います。僕は今、横浜FCに移籍してきて活躍できる確信はないんですけど、なんとなーく活躍できそうだなという根拠のない自信みたいなものがあるんです。だから、頑張ってやってみようかなと思っています」

 改めて今思う。「やめなくて良かった。サッカー選手をやっていて良かった」と――。そう感慨深く口にした高橋は、「サッカーを楽しみます」と新天地での戦いを心待ちにしつつ、日本プロサッカー選手会会長として「ファン・サポーターとJリーグの架け橋に上手くなれるように、そしてコロナ禍での2シーズン目で、僕自身の手腕も問われているのかなと思うので、引き続き頑張っていきたいですね」と、新シーズン開幕に期待を寄せた。

[プロフィール]
高橋秀人/1987年10月17日生まれ、群馬県出身。東京学芸大学在学中からFC東京のJリーグ特別指定選手として2シーズン在籍し、卒業後にFC東京に加入。ボランチに定着し7シーズンを過ごすと、2017年にヴィッセル神戸へ移籍。2018年からはサガン鳥栖でプレー、2021年に横浜FCに移籍した。現在はケガでリハビリ中だが、J1リーグで248試合出場を記録している。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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