浦和L、異例の“ダブル体制”でWEリーグへ 森総監督&楠瀬監督が抱負「強くしたい」

(左上から時計回りに)島田芽依、福田史織、河合野乃子、楠瀬直木監督、森栄次総監督【写真:ⒸURAWA REDS】
(左上から時計回りに)島田芽依、福田史織、河合野乃子、楠瀬直木監督、森栄次総監督【写真:ⒸURAWA REDS】

「WEリーグ」で初代女王を目指す浦和レッズレディースが新体制発表

 今秋に開幕する日本女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」で初代女王を目指す浦和レッズレディースが新体制発表の記者会見を行った。森栄次総監督と楠瀬直木監督によるダブル体制に「話し合いながら新しいことも取り入れてやっていくのが面白い」と、その運営方針を話した。

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 浦和は昨季、なでしこリーグで2試合を残して優勝を決める強さを見せた。なでしこジャパン(日本女子代表)にも定着するFW菅澤優衣香やMF猶本光、GK池田咲紀子といった面々のほか、若手が力をつけてMF塩越柚歩やMF水谷有希が、なでしこジャパンの強化合宿に選出された。

 WEリーグ初年度の優勝候補にも名前が挙がるチームの新加入選手は、ユースから昇格のGK福田史織、FW島田芽依、DF河合野乃子のみ。新規参入クラブの存在もあり移籍が多く発生している情勢の中で、主力がほぼ残留した。そして、昨季までチームを率いた森氏が総監督、ユースチームを率いていた楠瀬氏が監督というダブル体制になる。

 2人の役割分担について森総監督は「話し合いながら、やってきた自分と外から見てきた楠瀬の感覚でやらないといけないかなと思っている。選手交代やメンバー決定はなるべく2人で話し合いながらやっていきたい。今までやってきた形やスタイルは崩さず、話し合いながら新しいことも取り入れてやっていくのが面白いと思う」と、その方針を話した。

 一方、楠瀬監督は「森さんとは30年来の付き合いで、サッカー観は非常に似ている」とした上で、「ユースでやっていたのもほぼトップでやっていたのと同じ。よりミスを減らす、強度を上げること。新しい戦術や戦略ではなく、しっかりとパスをつないでディフェンスしてということを全員が繰り返しできるようにしたい」と、その方針について話した。

 また、森総監督はユースやジュニアユースも含めたクラブの全体像について「クラブ全体を見てほしいということがあったので、名称も総監督にさせてもらっている。魅力あるサッカーを皆さんに見ていただいて、小さい子がレッズでやりたいと集まってくれるような環境を作りたい。基本的にはレッズレディースをもっと強くしたいという気持ちで、総監督の仕事をさせてもらう」と、その抱負を話した。

 男子チームの存在もあり、女子サッカーでも屈指の観客動員力を誇る。初代女王の有力候補というだけでなく、リーグ全体の活性化という側面でも重要な存在だろう。このダブル体制が昨季の優勝チームをより強化し、クラブ全体の発展につながる新たなモデルとなるかが注目される。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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