岡崎慎司はレアル相手に「激しく戦い続けた」 ウエスカ番記者、“初アシスト”を評価

ウエスカの地元紙のハビエル・ガルシア・サルバティエラ記者【写真:高橋智行】
ウエスカの地元紙のハビエル・ガルシア・サルバティエラ記者【写真:高橋智行】

サルバティエラ記者「岡崎はコンスタントにマドリードDFの裏を狙っていた」

 後半開始直後、ウエスカが前半同様に幸先の良いスタートを切り、岡崎は後半3分に右サイドを突破して中央にボールを入れ、DFハビ・ガランの左足でのスーパーゴールをアシストした。

 その後はレアルに流れが戻り、同10分にヴァランに同点ゴールを許し、岡崎は同17分に交代。そして同39分に再びヴァランにゴールを決められ、ウエスカは惜しくも1-2で逆転負けを喫することになった。

 今季初アシストを記録した岡崎について、スペイン各紙の評価は割れた。スペイン紙「マルカ」がチームトップタイの2点(最高3点)と評価したのに対し、「AS」紙はチーム唯一となる最低の0点(最高3点)をつけており、岡崎の献身的なプレーをどのように評価するかで意見が分かれる形になった。

 また試合後、ウエスカの地元紙「ディアリオ・デル・アルトアラゴン」のハビエル・ガルシア・サルバティエラ記者は、岡崎のパフォーマンスについて次のように分析している。

「岡崎はいつも通り前線からプレスをかけて激しく戦い続け、コンスタントにマドリードDFの裏を狙っていた」と昨季王者を相手に臆することなく、これまで同様のプレーを見せていたと認めていた。

 しかし、「チームメートが岡崎にロングボールを合わせようとしたが、フィジカル面が非常に強く、体の大きいマドリードのDF陣相手にプレーを簡単にはやらせてもらえなかった。またラファ・ミルのクロスからシュートを狙うも、ヴァランに体を寄せられブロックされた」と、レアルDF陣の守備が非常に固く、突破が困難だったことを指摘した。

「岡崎はいつも通りのハードワークをやっていたし、ボールに絡むことはあまりできなかったが、スピードを活かしてガランのゴールをアシストしたプレーはとても良かった。最後は疲労困憊で交代したが、私はまずまず良いパフォーマンスだったと思っている」と、先制点につながるプレーやオフ・ザ・ボールの動きを高く評価した。

高橋智行

たかはし・ともゆき/茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、スペインリーグを中心としたメディアの仕事に携わっている。

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