「私の知っているベイルではない」 元ウェールズ代表監督、教え子の復活に期待
コールマン氏はベイルは「まだ31歳」として、老け込むには早すぎると主張
元ウェールズ代表監督のクリス・コールマン氏が、レアル・マドリードからトッテナムへ期限付き移籍後もトップフォームを取り戻せずにいる教え子のFWギャレス・ベイルを擁護している。英衛星放送「スカイ・スポーツ」で、「まだ31歳。見切りをつけることはできない」と復活に期待を寄せた。
レアル・マドリードでの居場所を失っていたベイルは、昨夏に出場機会を求めて古巣トッテナムに期限付き移籍した。イングランド代表FWハリー・ケイン、韓国代表FWソン・フンミンら強力アタッカー陣との競演も期待されていたが、ここまでは公式戦出場は15試合のみ。23節終了時点でプレミアリーグでの出場はわずか231分間だ。
いまだトップコンディションを取り戻せずに苦しむベイル。大きなインパクトを残せないまま、1年でのレアル復帰の可能性も噂されている。
そうしたなかで、2012年から17年までウェールズ代表を率いていたコールマン氏は、「彼は長い間プレーできていないので、今はリズムを取り戻そうとしているところだ。我々は彼がワールドクラスの選手だということを知っている。彼はゲームに勝ち、何もないところから得点を生み出すことができ、ラストパスも出せると」とベイルを擁護している。
コールマン氏は31歳はまだ老け込むには早過ぎるとし、今後の復活を信じているという。
「最近の彼は、怪我をするたびに最初のゲームに戻ってしまっているように見える。今頃は流れに乗ることができると予想していたが、明らかにそうなってはいない。でも、彼はまだ31歳。見切りをつけることはできない。トッテナムで何が起きているのかは分からないが、彼はフットボールに対してとても真面目で、プレーすることが大好きだということを私は知っている。彼はベンチでも満足しているという話を耳にしたよ。でも、彼がベンチで満足するはずがない。それは私の知っているギャレス・ベイルではない」
度重なる怪我がベイルの復活を阻んでいるが、一方でコールマン氏は精神的な自信の欠如も要因の一つだと指摘している。そして、「ほとんどの選手は愛情を必要としている」とし、監督からのサポートが必要であることを強調した。
今シーズンもすでに終盤戦に差し掛かりつつある。悩めるベイルはジョゼ・モウリーニョ監督の下で復活を遂げることができるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)