ACL16強に導いた浦和の新DFリーダー 敵地で「無失点」のミッション完遂!

風格を漂わせる遠藤 指揮官も3バックの中央から動かさず

 最終ラインの中心で存在感を放ち、浦和のグループステージ突破を導いた。20日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)第5節のシドニーFC戦で、浦和のU-23日本代表DF遠藤航は3バックの中央で先発フル出場。敵地でのゲームを無失点で終え、0-0の引き分けで決勝トーナメント進出を決めた。

 この日はDF森脇良太が累積警告により出場停止となり、ベテランDF那須大亮が先発。昨季まで3バックの中央を務めていた那須の出場によって、遠藤が右のストッパーに回るパターンも考えられたが、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督は遠藤の中央での起用は変更せずに那須を右に置いた。

 試合前の段階で、浦和は引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まる一戦だった。つまり、無失点で終えればどんな形であれ突破が決まるゲームで、そのミッションを完遂した。前半にはカウンターの局面で中央からドリブル突破を仕掛けられるシーンもあったが、危なげない応対でシャットアウト。遠藤は長身選手との競り合いにも遜色ない強さを見せた。

「自分たちの形がちょっと少なかったですけど、立ち上がりから勝ちにいくことを目指していた。残り10分、15分は、勝ち点1でも決勝トーナメントに行けるので、それを取りにいった。これもリーグ戦ならではというか、それは頭に入れていた。DFとしては失点ゼロに抑えることを考えていたので、達成できて良かった」

 すでに浦和の守備の中心選手としての風格を漂わせつつある遠藤は、結果に対して納得の表情で振り返っていた。

 これで、浦和は勝ち点を8に伸ばして同10のシドニーFCとともにグループ2位以内を確定させた。また、シドニーFCとの2戦合計で1勝1分の浦和は、最終節で浦項スティーラーズ(韓国)に勝利し、シドニーFCが広州恒大(中国)に対して引き分け以下ならば、逆転で首位に立つ可能性も残されている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング