「消えるクボ効果」 ヘタフェ久保の“現実”を現地紙指摘「ガスは残っていない」
直近3戦未勝利のヘタフェと久保の現状に注目 「得点力の問題は解消されず…」
日本代表MF久保建英が所属するヘタフェは現地時間6日、リーガ・エスパニョーラ第22節のセビージャ戦に臨み0-3で敗れた。チームは久保加入直後に2連勝を飾ったものの、ここ3試合未勝利と苦戦。ヘタフェの現状について、スペイン紙は今冬の補強効果が薄れつつあることを指摘している。
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現在13位のヘタフェは、リーグ戦直近5試合で2勝1分2敗の成績を残している。第18節エルチェ戦(3-1)では新天地デビューとなった久保が2ゴールに絡む活躍を見せ白星を挙げると、翌節のウエスカ戦(1-0)も勝利。しかし、その後は未勝利が続き、アスレティック・ビルバオ戦(1-5/第20節)で大敗すると、アラベス戦(0-0/第21節)、セビージャ戦(0-3/第22節)と無得点が続く。
チームの調子が下向くと同時に、久保も直近の試合では輝きを放てていない。加入から2試合では存在感を放つパフォーマンスを示したものの、セビージャ戦では味方の一発退場の煽りを受けてヘタフェ加入後最速となる後半14分に途中交代を余儀なくされた。こうした現状を受けて、スペイン紙「AS」は「消えるクボ、アレニャ効果」と見出しを打ち、久保と同時期に加入したMFカルレス・アレニャを合わせた補強効果が薄れつつある現状を指摘している。
「カルレス・アレニャとタケ・クボの補強で生まれた気持ちの高まりはわずかの間に一掃された。彼らの到着により期待の高まるイメージと結果の変更のあと、ヘタフェは3試合連続で勝利がなく、得点力の問題は解消されず守備力は以前より弱くなっているように見える。2選手は力強く介入し、チームはエルチェ戦、ウエスカ戦と連勝した。彼らの働きぶりはこれらの試合で際立ったもので、(ホセ・)ボルダラス監督のチームは上位への道筋を見つけたかに見られた。システムを変え、プレースタイルはダイレクトさが減っていた」
さらに「AS」紙は、直近3試合で守備力が低下するとともに、チャンスの数も減少傾向にある事実に触れたうえで、「タケとアレニャは他のチームメートと同様に調子を下げ、最初のガスはほとんど残っていない」とも指摘。セビージャ戦に関しては「2選手のどちらもいいレベルでプレーしなかった」と厳しく評価している。
ヘタフェ加入後、幸先の良いスタートを切ったものの、早くも壁にぶつかってしまった印象のある久保。9日には保有元であるレアル・マドリードとの一戦を控えるなか、重苦しい状況を打開するパフォーマンスを示せるだろうか。
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(FOOTBALL ZONE編集部)