食い違う本田とミラン新監督の”トップ下像” 「居場所は大きくない」と伊メディアは移籍を示唆
流動的に動くトップ下を求める指揮官
かねてから「トップ下は自分の家」と語る本田だが、そのポジションにおけるプレースタイルが、ブロッキ監督の求めるものとは食い違っていると指摘している。サンプドリア戦でのボナベントゥーラはトップ下としての中央でのプレーよりも、両サイドに流れて流動的に4-4-2システムのサイドハーフを務めるような場面が多く見られた。それを指してOBのズボニミール・ボバン氏などは「機能していない」と評したが、ブロッキ監督の求めるのはそうしたポジションを固定しない動きだと論じている。一方で本田は、トップ下で起用されると中央のゾーンにこだわる傾向があり、そこが監督のニーズと食い違うとしている。
そうした状況から、本田の将来は不透明であるとした。2017年6月に契約満了を迎える本田について、シニシャ・ミハイロビッチ前体制下だった数週間前には、本田の兄で代理人を務める本田弘幸氏と強化責任者のアドリアーノ・ガリアーニCEOが接触しているが、そこから状況は大きく変わっているとした。
「ミハイロビッチの下では代えの利かない選手だったが、ブロッキが来季もミランのベンチに座れば、ボナベントゥーラの控えという役割が待っている。彼がその状況の全てを受け入れるとは考えづらい。特にイングランドからはこれまでにも獲得の意向があった。夏の移籍市場で、別れが訪れるかもしれない」