「説明不可能な3分間のホラー映画」 リバプールGK、連続失点直結の痛恨ミスに英騒然
リバプールはマンCに1-4の惨敗 アリソンが痛恨パスミスで連続失点を招く
リバプールは現地時間7日、プレミアリーグ第23節でマンチェスター・シティと対戦し、ホームで1-4と惨敗を喫した。この日、ブラジル代表GKアリソン・ベッカーが失点に直結する痛恨ミスを3分間で2度も引き起こしてしまう大失態を招き、現地メディアは「アリソンの説明不可能な3分間のホラー映画」と見出しを打って取り上げている。
リバプールは前節ブライトン戦で0-1と敗戦を喫し、本拠地アンフィールドの要塞で連敗を喫しているなか、優勝争いに踏みとどまる大一番で現在首位を快走するシティを迎えた。後半4分に相手MFイルカイ・ギュンドアンに先制点を与えるも、同18分に獲得したPKをエジプト代表FWモハメド・サラーが決めて同点とする。
しかし、その後に悲劇が待ち受けていた。後半28分、バックパスを受けたアリソンが左サイドに蹴り込むも飛距離が足りず、イングランド代表MFフィル・フォーデンに拾われると、ドリブルからクロスを放り込まれギュンドアンに右足で押し込まれて勝ち越しゴールを奪われた。
さらに、その直後の後半31分、痛恨ミスのショックで明らかに集中力を切らせた様子のアリソンが、バックパスに対し再びお粗末なキックを見せ、左サイドにいたポルトガル代表MFベルナルド・シウバに渡してしまい、クロスからイングランド代表MFラヒーム・スターリングに頭で叩き込まれ追加点を決められた。
呆然とした表情を浮かべ、頭に水をかけるアリソンはその後もフォーデンに強烈なシュートを決められ、計4失点で惨敗の戦犯となってしまった。リバプール専門メディア「リバプール・コム」は「アリソンの説明不可能な3分間のホラー映画」と見出しを打ち、「リバプールの優勝争いは本当に終焉を迎えた」と取り上げている。
記事では、「アリソンについて話す必要がある。実のところ、ここ数週間でも多くの事例があり、彼は危険なボールを取り扱ってきたが、自ら招く大災害は紙一重だった。そして今日、その災害が実際に起こった」と、バックパスを受ける回数の多いアリソンにとっては、いつか訪れる瞬間であったと指摘している。
大一番の敗戦で消化試合が1試合少ないシティに勝ち点10差をつけられ、事実上の優勝争い脱落となった。これまでアリソンは幾度となくチームを救うセーブを披露してきたが、悔やんでも悔やみ切れない夜となってしまった。