勝てばACL16強決定の一戦で0-3完敗… 首位陥落のFC東京、最終戦に決勝T進出を懸ける
ホームで全北現代に不覚 グループ首位の座も明け渡す
20日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ第5戦が行われ、E組のFC東京は全北現代(韓国)と東京スタジアムで戦い、0-3で敗戦して決勝トーナメント進出決定は最終節に持ち越しとなった。
勝てば決勝トーナメント進出が決まるFC東京は、16日に行われた川崎フロンターレとの「多摩川クラシコ」から先発メンバーを6人入れ替えた。ACLの前節・江蘇蘇寧(中国)戦で2得点を挙げながら退場処分を喫した日本代表DF森重真人の代役はDF吉本一謙、GKには熊本・大津高出身の圍謙太朗をスタメン起用した。対する全北現代は23歳のテクニカルな韓国代表MFイ・ジェソン、C大阪や松本山雅FCに所属経験のあるMFキム・ボギョン、“ライオンキング”の異名を取る36歳のベテランFWイ・ドングらが先発に名を連ねた。
また、この試合は日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督も、現在ひざの治療中で帰国中のマインツFW武藤嘉紀、そして森重とともに視察した。ふたりに対して指揮官が、トレーニング中さながらの熱心な指導を繰り広げる場面もあった。
試合は前半11分、FC東京にいきなりアクシデントが発生する。MF羽生直剛が右足に痛みを訴え、その直後にシュートを放ったが、同17分にMF田邉草民と代わった。両チームとも慎重なパス回し、そして全北現代のファウル覚悟のチャージもあり、ファーストシュートは同30分のMF水沼宏太のミドルまで生まれなかった。
膠着した展開の中で同33分、FC東京は先制を許してしまう。全北現代のFWリカルド・ロペスがMFレオナルドとのワンツーでペナルティエリア中央へと侵入する。これにFC東京守備陣が引きつけられると、フリーでラストパスを受けたキム・ボギョンに決められて0-1とされた。同44分にもレオナルドに際どいミドルシュートを放たれるなど、FC東京はチャンスを作れぬままハーフタイムを迎えた。